離婚を決意した里美だったが、幼い子どものいる生活を考えると迷いが生じる。キャリアウーマンの親友・真紀に全てを話すと、「壮太くんは病気よ。即離婚一択」と断言される。「いない方がいいパパ」という真紀の言葉で、里美は迷いを断ち切る。
幼馴染に迷いを話す
離婚。その決意は固まったものの、すぐに踏み切れない自分がいるのも事実でした。
りゅうはまだ4歳、けんなんてたった1歳です。父親のいない環境で、この子たちを育てていくことへの不安。それは、壮太への怒りと同じくらい、私の心を重くしました。
週末、私は幼馴染の真紀に会いました。彼女は私と同い年。独身でキャリアを築いている真紀は、いつも私に冷静な視点を与えてくれます。
「まーちゃん……、もう、本当に地獄だよ」
私は、壮太の退職から、1400万円の借金、そして私の貯蓄450万円が食い潰された経緯の全てを、堰を切ったように話しました。真紀は、コーヒーカップを握ったまま、何も言わずに静かに聞いてくれました。
子どもたちを思うと離婚に踏み切れない
「……で、会社は結局、借金だけ残して畳むことになったってわけ。もう、どうしたらいいか、分かんない」
私がそう言うと、真紀は静かにカップをテーブルに置き、はっきりとした声で言いました。
「里美、離婚一択でしょ」
真紀の言葉は、まるで外科医のメスのように、私の迷いを一刀両断しました。
「壮太くんのお金使いは病的だよ。金銭感覚が破綻してる。貯蓄ゼロで起業する時点で狂ってるし、1000万使った説明もできない。極めつけは、あんたの貯金450万をむしり取った挙句、こっそり会社で400万借りる。これはもう、パートナーとして信用できるレベルじゃないわ」
「やっぱり、即離婚かな……。でもね、まーちゃん。りゅうもけんも、まだ小さいでしょ。子どもたちのことを考えると、踏み切るのが怖くて。父親がいない環境って、どうなのかなって……」
私は、子どもを理由に、自分の決断から逃げようとしていたのかもしれません。

