「いじめた側は覚えていない?」被害者と加害者が高校で再会したとき、動揺したのは加害者だった…【作者に聞く】

「いじめた側は覚えていない?」被害者と加害者が高校で再会したとき、動揺したのは加害者だった…【作者に聞く】

第1話_001_R1200
第1話_001_R1200 / 三ノ輪ブン子(@minowabunko)

短編ホラーを得意とする三ノ輪ブン子さん(@minowabunko)。“いじめ”をテーマにした作品を読み漁る中で、よくある復讐以外の方法で乗り越える物語を描きたいと思い立ち、『メッ子とラレッ子』を描き始めた。


主人公の綿貫すみれは、中学時代に四方山瑞樹らクラスメイトからいじめを受けていた。しかし、直接的な暴力や悪口がなかったため、瑞樹たちはそれを「いじめ」と認識していなかった。ある日、電車に飛び込もうとしたすみれを目撃した瑞樹は声をかけるが、すみれの目には「殺したいほどおまえが憎い」という感情が宿っていた。
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第1話_002_R1200 / 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
いじめっ子だった瑞樹が気を遣いながら「下の名前で呼んでいい?」と聞く。戸惑いつつもOKするすみれ
いじめっ子だった瑞樹が気を遣いながら「下の名前で呼んでいい?」と聞く。戸惑いつつもOKするすみれ / 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
第1話_004_R1200
第1話_004_R1200 / 三ノ輪ブン子(@minowabunko)


■「復讐するチャンス」…祖母の言葉で決意した“利用”

高校の入学式で、すみれと瑞樹は再会する。すみれは中学の同級生と離れるために祖母の家へ引っ越し進学していたが、瑞樹も両親の離婚で偶然同じ高校に来ていたのだ。同じ中学出身者は二人だけ。動揺したのは、実はいじめていた側の瑞樹だった。

祖母に相談すると、「復讐するチャンスじゃない」と言われる。「いじめなんてする連中はひとりじゃなーんにもできやしないよ」とニヤリとする祖母の言葉に、すみれは瑞樹を“利用”することを決意する。すみれなりの“復讐”の幕が上がった。

■「謝りたい瑞樹」と「許さないすみれ」

三ノ輪さんは作品に込めた思いについて、「復讐以外の方法でいじめを乗り越える作品を描いてみようと思いました。現実には難しいことなので、リアリティを損なわないよう気をつけています。謝って償いたいと思っている瑞樹と、それを許さないために阻むすみれ、それでも二人が少しずつ距離を縮めていく様子を感じてもらえたら」と語る。

現在は多忙のため更新が止まっているが、「描きたいシーンはいっぱいあって、二人がちゃんと前に進めるようになるところまで見届けたい」と、完結への意欲を見せた。

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