2025年11月19日 昨今の照明器具|辛酸なめ子

2025年11月19日 昨今の照明器具|辛酸なめ子

このところ断捨離に励んで日々不用品を片付けていて、大量にあった本などを売りに出していたら、リビングの本の山がなくなって結構スッキリしました。部屋が雑然としていると、毎日視界に入ってそれだけで自己肯定感が下がります。まわりにおしゃれできれいな部屋に住んでいる人が結構いるので、自分がダメに思えていました。

 

まだ道のりは遠いですが、少し片付いたところで目についたのが照明です。丸形蛍光灯のシーリングライトで、ふたのつけ外しがなかなかハマらない上、両手を上げ続けて交換するのが四十肩以降難しく、半分蛍光灯が切れたままになっていました。カバーが外れた状態の照明を見るとテンションが下がります。裸電球状態なので、唯一虫が入らないのがいいところです。

 

久しぶりに照明売り場に行って、交換しやすい照明はどれか店員さんに聞きました。すると、「今は蛍光灯じゃなくてLEDなので、交換という概念はなくなりました」と意外な言葉が。外側は同じような丸型のシーリングライトでも、カバーを外すと細かいLEDが敷き詰められていました。ということは、電球が切れるたびカバーをつけ外す必要がなくなるのでしょうか。

おしゃれなシーリングライトを探していたら「最近の照明はデザインか機能かどちらかに振れています」と、店員さん。デザインを選ぶと木の縁が太かったり、光が下の狭い範囲にしかいかなかったり、天井だけを照らしていたりで明るさが減るそうです。

そして、照明といえば気になるのが虫が入ってくる問題。「虫が入りにくい照明はないですか」と聞くと、パナソニックの高めの照明など虫が入りにくい構造になっているし、防虫剤が丸い縁に仕込まれているタイプもあるとのこと。防虫剤をふりまくというのも健康に影響ないか心配です。

そして、どんなに工夫をしていても結局、虫が少しは入ってくるそうでした。全てを兼ね備えている照明はないと思われますが、適度におしゃれで、機能的で、虫があまり入ってこない照明を選びました。約3万円だったのが、その場で東京ゼロエミポイントに申請してもらい、少し安くなってよかったです。名前がえみなのでゼロエミという単語にちょっと抵抗がありますが……。

「壊れかけた照明 風水」で検索したら。やはり悪い気を発したり、運気を停滞させたりするそうです。もう壊れたまま何年経ったのかもわかりません。でも新品に替えたら明るすぎてしばらく落ち着かなくなりそうです。

フラワーエキシビション「KUMIAWASE」展にて。
見るからに高価な花を惜しげもなく大量に使っていて、
良い気を吸収させていただきました。

心の癒しを求めて原宿で開催されていたニコライ・バーグマンのKUMIAWASE展に行きました。25年の軌跡を25のフラワーアートと組み合わせ、各界のアーティストとのコラボもある充実の展示でした。花の鮮度的に会期は5日間と短めでした。

果実を土の部分に敷き詰めたり、盆栽とバラを組み合わせたり、大胆なセンスに驚かされます。フラワーボックスを陶芸家の陶器の作品に入れた作品も新たな魅力を感じました。

ご本人が会場にいらして神対応でサインしていました。やはりここまで発展するのは人徳かもしれないと、遠くからお姿を拝みました。

配信元: 幻冬舎plus

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