大動脈解離を予防する方法
血圧管理
大動脈解離の予防において血圧管理は非常に重要です。コントロール不良な高血圧症は動脈硬化を進展させて大動脈解離のリスクを上げるため、高血圧症を指摘された場合には必ず定期的な診察を受け、必要な治療を受けるようにしてください。また、普段の生活では食事の塩分を減らすこと、適度な有酸素運動などが血圧管理に有効です。
脂質、血糖値のコントロール
高血圧と同様に、脂質や血糖値のコントロールも動脈硬化および大動脈解離の予防に重要です。脂質や炭水化物の摂りすぎには注意して、医師や栄養士からの栄養指導なども組み合わせながら数値が悪くならないよう定期的な検査を欠かさず受けてください。
また、脂質や血糖値のコントロールにも運動が大切です。食後に有酸素運動をすると効率的にカロリーを消費できるため、少しずつ習慣にしていきましょう。
運動
運動不足は血圧上昇や動脈硬化のリスクとなります。予防のためには適度な運動を継続することが必要であり、自分で続けられる運動を見つけるようにしましょう。特に高齢になると筋力低下で運動量が下がる傾向があるため、筋力維持に筋力トレーニングなど無酸素運動、動脈硬化予防に有酸素運動を取り入れるなど、バランスよく行う必要があります。どのような運動をしたらよいかわからない場合には主治医に相談し、無理のない範囲でうまく生活に取り入れるようにしましょう。
禁煙
喫煙は動脈硬化による心血管障害や脳梗塞、閉塞性肺疾患など多くの疾患にとってリスクとなります。もちろん大動脈解離を予防するうえでも禁煙は非常に重要な因子となります。
緊急性が高く致死率も高い大動脈解離を予防するためにも、現在タバコを吸っている場合には早めに禁煙を心がけてください。また、禁煙したくても困難な場合には禁煙外来などもあるので、主治医と相談するようにしましょう。
「大動脈解離の前兆」についてよくある質問
ここまで大動脈解離の前兆などを紹介しました。ここでは「大動脈解離の前兆」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
大動脈解離を発症すると背中の痛みや吐き気を催しますか?
小正 晃裕 医師
典型例では突然発症の胸背部痛や失神などと共に、血圧低下による吐き気なども伴います。しかし、解離の部位や進行のスピードによって症状は多彩に生じるため、そのような症状がなくても大動脈解離を完全に否定できるわけではありません。
突然の背中の痛みと共に吐き気がある場合には、必ずすぐに医療機関を受診してください。その他にも原因不明の失神を認めたり、多彩な症状が同時に起こる場合などは大動脈解離の前兆の可能性もあるため、早めに医療機関で精密検査を受けるようにしましょう。

