沖縄で結婚式を挙げる予定のマミさんとショウタさん。二人とも両親が離婚しており、マミさん側は母親と姉、ショウタさん側は母親と妹だけを式に招待し、お互いずっと会っていない父親は呼ばないことにしていましたが、父方の祖母への結婚挨拶の際に消息不明だと思っていた父親の所在がわかり会うことを決めたショウタさん。マミさんはショウタさんと一緒に義父に会いに行きますが、初対面にも関わらずデリカシーも遠慮もない義父の言動にドン引き。しかし、ショウタさんは父親に会えたことが嬉しいのか調子のいいことばかり言う義父のことをすっかり信用し、独断で結婚式への招待を決めてしまいます。不安を残しつつ結婚式の前日に沖縄に到着すると、義母と義妹は義父が来ることを知らされておらず驚いていました。義母の許可を取ったと聞いていたマミさんがショウタさんを問い詰めるも、ショウタさんは「サプライズだよ」とさらり。義父が合流して親族で食事をすることになりましたが、自分の話したいことだけ話して好きなだけ食べて飲んで楽しむと義父は席を立ってしまいました。ホテルに戻ると母親や姉からも義父のことを心配され、マミさんはすっきりしない気持ちのまま部屋に戻ると、ショウタさんから「父さんがホテルを取ってなかったからこの部屋に泊めてもいいかな？」と言われビックリ。マミさん達が取っていた部屋は結婚式だからと奮発したスイートルームでした。戸惑うマミさんにショウタさんは「さすがに母さんと妹の部屋にってわけにはいかないかなって思って」と義母たちを気遣い、「父さん困ってるし」とマミさんの気持ちには一切配慮なし。「ダメかな」と再度聞かれてもマミさんがどうしても「いいよ」と言えないでいると、ショウタさんは大きなため息をついて「わかったよ。母さんに一度聞いてみるから」と不機嫌そうに言いました。
「バカな考えはやめて！」嫁を気遣い息子を説得
私とショウタが二人で泊まるはずのスイートルームに義父を泊めたいと言い出したショウタ。私が渋ると、ショウタは不満そうに「母さんに聞いてみる」と言って電話をかけ始めました。
電話を切ったショウタは「・・母さんたち、同室は嫌だって・・。だからやっぱりこの部屋に・・」とまた言ってきて、私はどう答えればよいのかわからず困ってしまいました。すると、コンコンとドアをノックする音が聞こえました。
ショウタがドアを開けると、義母と義妹が立っていました。義母は神妙な面持ちで「ショウタ・・」と口を開くと、
「あなたまさかこの部屋にあの人を泊めようとしてるの？」と驚いたように言い、義妹も「何考えてるのお兄ちゃん・・」とショウタを批判。それでも「いや・・父さんが困ってるから・・」と食い下がるショウタに「それはさすがにどうかと思うよ・・？マミさんの気持ち考えなよ・・！」と義妹が私を気遣って言ってくれました。
「だって・・」となおも食い下がるショウタに義妹は「だってじゃないよ。今から泊まれるホテル探したらいいじゃん！」と言ってくれ、義母も「お金なら私が払うから・・。お願いだから・・この部屋に泊まらせるなんてバカな考えだけはやめて！」と必死にショウタを説得しようとしてくれました。
「お義母さん・・。」義母と義妹の気遣いに感謝と申し訳なさを感じていると、ショウタが「・・わかったよ。母さんに払わせるのは悪いから、お金は僕が出すから・・」とポツリ。義父をこの部屋に泊めることを諦めてくれたのはよかったけれど、義父のホテル代を自分が出すと言うショウタにまたモヤモヤしてしまいました。
義父を自分たちの部屋に泊めることに難色を示すマミさんを見て、渋々義母に電話をかけたショウタさん。義母たちに断られたショウタさんが「やっぱりこの部屋に・・」とマミさんに再度頼んでいると、義母と義妹が部屋を訪ねてきました。ショウタさんが義父を自分たちの部屋に泊めようとしていることを知った義母と義妹はショウタさんに強く反対してマミさんを気遣ってくれ、義母は「お金なら払うから別のホテルを探して」とまで言ってくれました。ここまで言われてようやく「わかった」と諦めたショウタさんですが、お金は自分が出すと言いました。
義母と義妹がマミさんの味方になってくれて本当によかったです。自分が言っていることがどれだけおかしいのかショウタさんはわかっていないようですね。
※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案：ママ広場編集部 脚本：船井 秋 編集：石野スズ
作画：マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。
