クラシックやトラッドの気配が漂う秋冬、改めてローファー人気が上昇中です。ふと周りを見渡せば、あのおしゃれスタイリストたちの足元にもローファーが! いつもそこにある存在(定番)だからこそ、それぞれのスタイルを映すアイテム。普段から愛用するスタイリストに聞いた、今季のローファーとの付き合い方をお届け。今回は樋口かほりさんです。
KAORI HIGUCHI 樋口かほり
HARUTAのローファー、古着のミリタリージャケット、TanCのカットソー、ZARAのスカート、Sea Room Lynnのスエット、HERMÈSのケリーバッグ、CARINの眼鏡、CASIOの時計、その他全て本人私物
「明るい色が着たい気分だし、(意外って言われるんですけど)ピンクが好きなので(笑)。秋色にも合うんです」と話すコーデの主役は、艶やかな光沢を放つピンクのスカート。確かにカーキやオレンジ、ゴールドといった秋色ともマッチ。同色のスエットを腰に巻く小技テクにも脱帽。
HARUTAのローファーは共に本人私物
「学生のころもはいていた」というHARUTAの定番“カジュアルローファー#230”は、ブラックとブラウンを色違いで2足所有。「毎日ガシガシはけるところが魅力。はき始めから足が痛くなりにくいところもいいですよね」
デニムじゃないコーデも楽しみたい
—この秋はどんな風にローファーを楽しむ予定?
いつも好きなデニムを合わせてしまうことが多いので、少し違う感じのコーデにもトライしてみようかなと思っています。明るい色が着たい気分だから大好きなピンクとか、カットソーのロングドレスにサラッとローファーをはいてみたり。半端丈のパンツも気分だから、そういった少し新鮮さのあるアイテムと一緒に合わせてみようかな、とか。
—今季、欲しいローファーは?
2、3年前から狙っているJ.M. WESTONのブラウンスエードのシグネチャーローファー。ここはワイズ(横幅)も選べて、自分の足に可能な限りジャストフィットな仕上げにできるのもいいんです。お店に行かなきゃ!
—ローファー選びのマイルールは?
華奢なの(ソール薄め)が好きです。すっと品よくキレイに見えるので。
—ローファーが好きな理由は?
キチンと足元を終えられるところ。私は年齢にしてはカジュアルな格好をすることが多いから、それを大人に仕上げてくれる気がして。もう一つの理由は脱ぎはきが楽なところ。仕事柄、そこもとっても重要なんです。ビーサンの季節が終わったら、ローファーにシフトしてますね。そのくらい動きやすいのに、佇まいは洗練されて見えるところが好きです。
—ローファーをはくときのこだわりは?
自分がはくときは甲の部分のローファーらしいデザインがちゃんと見えるようにするのが好みです。
—樋口さんが思うローファーの魅力は?
スニーカー以上、ヒール未満。カジュアル過ぎず、ドレスアップ過ぎず、メンズ過ぎず、レディス過ぎず、ローファーっていろんな意味でいい感じで“真ん中”。その中庸なところが魅力です。綺麗な着こなしだとメンズっぽいハズしになるし、カジュアルには大人なムードを添えてくれる。流行りじゃなくてオーセンティックなものだから、いつ買ってもずっとはけるところもいいですよね。
GUCCIのホースビットローファー、Graphpaperのシャツ、MIU MIUのカーディガン、L.L.Beanのトート、ROKUのベルト、ヘアバンド、アンクレットは全て本人私物
「秋はこんな半端丈のパンツが気分なんですが、こういうボトムこそオーセンティックなスタイリングでローファーを合わせたら素敵」。
ローファーは全て本人私物
「流行りとか関係なくずっとはいている」というローファーマニアな樋口さんは、オーセンティックなモデルも多くコレクション。今回の着こなしにも登場したGUCCIのホースビットローファー“ヨルダーン”は「ずいぶん昔に購入したのでだいぶ風合いが出てきてしまって。色をリペアするか、全く同じものを新調するか悩んでいます」と言うくらいお気に入り。
Profile _樋口かほり 1981年生まれ、44歳。カジュアルに女性らしい小技をきかせたスタイリングにファンが多く、本誌はもちろんGISELe、VERYなど多くの女性ファッション誌で引っ張りだこの人気スタイリスト。いろいろなブランドとのコラボや別注も好評で、第3弾となるスピック&スパンとのコラボコレクションが発売中!
phptgraph:MISUZU OTSUKA(higuchi), MAYA KAJITA[e7](still)
otona MUSE 2025年12月号より

