令和の腰パンは「楽にいこうよ」
平成の腰パンは「斜に構えてこそカッコいい」といった尖りがあるのに対し、令和の腰パンは男女ともになんとなく「堅苦しくなく楽にいこうよ」といった、着こなしの違いを感じます。平成は服から小物に至るまでゴリゴリに盛っていて攻めた印象なのですが、令和はシンプルなデザインを選ぶ。その代わりに服装でゆるっと着こなすといった何ともZ世代らしい着こなしを感じます。
腰パンスタイルという同じ着こなし方が再流行しているにしても、世代によって捉え方もメッセージ性も全く違うものになっているのが、やはりファッションの面白いところではないでしょうか。<文&イラスト/角佑宇子>
【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105

