「全般性不安障害」の特徴5つを医師が解説 6ヶ月以上続く不安は要注意?

「全般性不安障害」の特徴5つを医師が解説 6ヶ月以上続く不安は要注意?

全般性不安障害の治療

全般性不安障害の治療は、高い効果が期待できるため薬物療法と心理療法を併用して行うことが多いです。

薬物療法

全般性不安障害の治療には、薬物療法がよく使われます。薬物療法では、症状の重さや他の病気を考慮したうえで、適切な薬を選びます。

一般的に、抗うつ薬であるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)が使われることが多く、不安の緩和に効果的です。パロキセチンやセルトラリンといったSSRIは、不安を軽減し、症状の改善が期待できる薬です。

ただし、これらの薬の効果が現れるまでには少し時間がかかるため、治療の初期には不安を素早く抑えるためにベンゾジアゼピン系抗不安薬(BZD)を短期間使うこともあります。ただし、ベンゾジアゼピン系抗不安薬は長期使用すると依存性が生じたり、注意力が低下して事故や転倒のリスクが高まることがあるため、短期間の使用が推奨されています。

また、場合によっては睡眠障害を改善するために睡眠導入剤が処方されることもあります。

精神療法

全般性不安障害では、不安な気持ちに対して過剰に気を取られ、偏った考え方が不安や身体症状をさらに悪化させてしまうことが多いです。そのため、精神療法は患者にメカニズムを理解してもらい、不安な感情を抱いてしまう悪循環を断つことを目的に行われます。

精神療法のなかでも認知行動療法(CBT)が主に行われます。近年の研究で、認知行動療法が全般性不安障害の改善に有効であることが明らかになっています。

認知行動療法では、患者に症状や不安の仕組みについて理解を深めてもらいます。そして、症状をコントロールする方法やリラックスする技術、不安に対する対処法などを学んでもらいます。

具体的に行う内容としては、不安に思うことを話してもらいながら、不安を引き起こす考え方や行動パターンを分析し、少しずつ改善を図ります。また、患者自身が思考や行動に向き合い、効果的な対処方法を身につけることも重要です。

全般性不安障害になりやすい人・予防の方法

全般性不安障害は、過去に強いストレスを経験したことがある人や、心配性な性格の人、神経質な人が発症しやすいと考えられています。

また、家族に不安障害やうつ病などの精神的な疾患がある場合、遺伝的な要因も関与していると考えられているため通常よりも発症しやすい傾向があります。

予防の方法としては、ストレスを溜め込まないことが重要です。適度な運動や十分な睡眠、バランスの取れた食事に加えて、定期的に趣味を楽しむ、リラクゼーション法や深呼吸を試す、何か不安があれば周囲の家族や友人に相談することで、不安を解消できる可能性があります。


関連する病気

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参考文献

公益社団法人 日本精神神経学会「大坪天平先生に「全般不安症(GAD)」を訊く」

精神神経学雑誌オンラインジャーナル「全般性不安障害の現在とこれから」

National Library of Medicine「Generalized Anxiety Disorder」

配信元: Medical DOC

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