︎症状
1.咳
人の喘息の症状と似ており、咳が初期症状として見られます。
猫の咳は分かりにくく、吐き気と間違えてしまう方もいますが、「ゲッーゲッー」と首を前に出して吐きそうな咳もあれば、「ケッケッ」と軽い咳を連続してする咳もあります。
猫の咳は吐く前のお腹の動きや音と似ています。実際、咳をしすぎてそのまま吐いてしまう場合もあるため、吐き気と間違えないよう注意が必要です。
動物病院を受診する際に咳をしている動画を見せれば獣医師が診断する際の参考になるため、可能であれば動画を撮りましょう。
2.努力性呼吸
症状が重症化すると、呼吸困難になり胸を大きく動かす努力性呼吸が見られます。
この呼吸が見られた時にはかなり症状が悪化しており、苦しいことにより食欲低下や元気消失も見られることが多いです。
3.呼吸回数の増加
猫の正常な時の安静時呼吸回数は、1分間で20-30回です。安静にしている時にこれよりも多い場合には、呼吸が苦しくなっている可能性があります。
猫の呼吸回数を測定する際には、「息を吸う→胸が膨らむ→胸が凹む」を1回とカウントし、それを15秒間数え、4倍にします。
安静時の呼吸回数は猫によっても違うため、飼い猫の正常時の呼吸回数を数えておくことが大切です。
猫は動物病院など緊張する場面では呼吸が正常でも速くなるため、可能であれば自宅での呼吸回数も動画を撮っておくと、獣医師が診断する際の材料となります。
4.開口呼吸
猫は犬と違い正常時に口を開けて呼吸することはありません。猫が口を開けて呼吸をしている時は、体内の酸素濃度が減っておりかなり苦しい状態です。
開口呼吸をしている場合には、猫喘息以外にも命に関わる病気が隠れている場合もあるため、すぐに動物病院を受診しましょう。
5.チアノーゼ
酸素が取り込めなくなり、全身の酸素濃度が著しく低下すると、舌が紫色になるチアノーゼと呼ばれる症状が見られます。
チアノーゼは緊急処置をしなければそのまま亡くなってしまう可能性もある、かなり危険な状態です。
チアノーゼは実際にその色を見たことがないと判断が難しい事もあるため、インターネットなどで検索して実際の色を事前に知っておくことが大切です。
チアノーゼが見られた場合には一刻を争うため、少しでも早く動物病院を受診しましょう。
︎動物病院での治療法
猫喘息の治療は内服薬や、吸入薬が中心となります。
ステロイドや気管支拡張薬の薬を、飲み薬かネブライザーと呼ばれる機械で猫に薬をそのまま吸ってもらう方法があります。
呼吸困難を伴う重症化の患者では、酸素室での入院管理が必要な事もあります。
治療を続ける中で、アレルゲンとなる物質を特定するための血液検査を行う事もあります。

