婚活パーティーで出会ったのは、スーツ姿がよく似合う落ち着いた雰囲気の40代男性。低めの声でゆっくり話す姿に、大人の余裕を感じていました。「職場は六本木、住まいは目黒」と、都会的な生活をにおわせ、さらに「父親は日本で2番目に大きな企業の社長」だと笑顔で語っていました。そのときの私は「もしかしてすごい人と出会ってしまったかも! 」と、浮き足立っていて……。


甘い言葉をかけてくれる彼
彼とはその後、連絡を頻繁に取るようになり、次第に密な関係に。彼は「そろそろ本気で結婚を考えている」「次に付き合う人とは結婚前提で」とよく言っており、私に対して、「両親に君のことを話してるよ」「年内には結婚したい」「両親にも会ってもらいたい」という言葉をかけてくれました。
そのため、このまま彼と結婚するのだろうな――自然とそう思っていました。
積もっていく違和感
しかし、そんな彼に少しずつ違和感を抱くようになりました。
「家に行きたい」と言っても何かと拒否され、「六本木で働いている」「目黒に住んでいる」と言っていましたが、平日の仕事終わりに会う場所はいつも六本木や目黒から離れた場所。仕事帰りのはずなのに、スーツ姿はほとんど見ませんでした。そのことを何気なく口にすると「今日はリモートワークの日だから」「直行直帰だったんだ」と言われて……。
「本当に六本木で働いてるのかな? 彼の言っていたことは本当なの?」と、心の中で疑問が膨らみ始めました。

