
漫画家のウエマツ七司さん(@uemt_74)が描く「幽霊男子に恋する系女子」。好きな人に猪突猛進する女子の恋が、秒速で玉砕した理由とは。今回は、この作品の制作秘話などを作者に聞いた。
■幽霊男子に恋する女子、報われない愛の物語



主人公は片思いの相手である先輩に、「センパイ好きです!付き合ってください!」と告白するも、「ムリ」と即答されてしまう。なぜなら、その先輩は幽霊だったからだ。しかし、彼女は「そんなの関係ねぇーーー!!」と叫ぶ。先輩に一目惚れした理由は、その美しい見た目と儚さ。この告白は、なんと152回目だった。このエピソードだけでも、彼女の猪突猛進ぶりが伝わってくる。
先輩は学校から出られない地縛霊だが、チャイムが鳴ると彼女は下校しなければならない。そんな彼女に黒い靄が見えた。ウエマツさんは、「この黒い霧は幽霊が出す瘴気のようなもので、ずっと先輩と接しているので彼女に憑いてしまったのだと思います。幽霊がいると運が悪くなる、みたいな感じです」と説明する。
■鋭い指摘と、明かされる裏設定
その瘴気のせいで、彼女の身に不幸なことが起こる。しかし、彼女にとって一番うれしいのは先輩に触ってもらえたこと。読者のコメント欄には、「幽霊の先輩に触れられたってことは、主人公がかなり死に近づいてたってことか?」という鋭い指摘があった。
これについてウエマツさんは、「鋭いコメントが多くて描いた甲斐がありますよね…!」と語る。「実は、男の子の先輩は学校で死んだ地縛霊で本当は学校から出られないのですが、彼女に憑いた瘴気が道となって外に出られたという設定があります」と、漫画には描かれていない裏設定を明かしてくれた。
取材協力:ウエマツ七司(@uemt_74)
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