牛肉を食べる際の注意点

動脈硬化のリスク
牛肉の脂質には飽和脂肪酸が多く含まれています。飽和脂肪酸は血液中のLDL(悪玉)コレステロールを増加させる作用があり、脂質の多い部位を摂り過ぎると動脈硬化や心血管疾患のリスクを高めるおそれがあります。 バランスの良い食事を心がけるためには、脂身の少ない部位を選んだり、調理法を工夫して余分な脂を落とすことが有効です。また、アジやサバなどの青魚には、動脈硬化を抑える働きがあるn-3系脂肪酸(EPAやDHA)が豊富に含まれているため、これらを組み合わせて摂ることで脂質の質を改善することができます。
発がんのリスク
牛や豚などの肉は「赤身肉」に分類され、国際がん研究機関(IARC)は赤身肉を「ヒトに対しておそらく発がん性がある(グループ2A)」と評価しています。また、ソーセージやハムなどの加工肉は、より強い根拠があるとして「発がん性がある(グループ1)」に分類されています。 ただし、これは“発がん性の可能性に関する科学的証拠の強さ”を示すものであり、通常の食生活で牛肉を適量摂取することが直ちに健康被害をもたらすという意味ではありません。 発がんリスクを高める要因として、飽和脂肪酸の摂取過多による慢性炎症の促進や、高温調理(焼きすぎ・焦がしすぎ)によって発生するヘテロサイクリックアミンなどの化学物質の生成が指摘されています。焼き加減に注意し、野菜や果物など抗酸化成分を含む食品と一緒に摂ることで、リスクを抑える工夫ができます。
食中毒のリスク
牛肉の生食には腸管出血性大腸菌などの食中毒のリスクが伴います。特に子どもや妊婦、高齢者など免疫力が低い場合は感染しやすく重症化するリスクが高いです。食中毒のリスクを回避するためには、牛肉の十分な加熱(中心温度75℃以上で1分以上)と衛生管理が必要です。
牛肉の保存方法や期間

牛肉の鮮度を保つ保存方法
すぐに食べない場合は、トレーから出して小分けにしてラップで包み、しっかり空気を抜いて密閉袋に入れて速やかに10℃以下の冷蔵庫(4℃以下のチルド室がベスト)で保管します。ポイントは空気にふれないようにすることです。冷凍保存する場合は、急速凍結できるようになるべく薄く平らな形にして密閉しましょう。
牛肉の保存期間
冷蔵保存では、ひき肉は1日、スライス肉は3日、ブロック肉は5日程度が目安です。冷凍保存では、ひき肉は2週間、スライス肉は3週間、ブロック肉は1か月程度が目安です。

