白血病の余命
急性骨髄性白血病(AML)の余命
急性骨髄性白血病(AML)の5年生存率は31.1%と報告されています。諸外国では、AMLの5年生存率は12~24%とばらつきがあります。
AMLの平均年齢は64.1歳、ピークは70歳と高齢者での発症が多いです。報告により多少生存率は異なりますが、年齢が上昇するほど、全身状態により積極的な治療が受けられず生命予後が不良となっていることが原因と考えられます。
急性リンパ性白血病(ALL)の余命
成人の化学療法による急性リンパ性白血病(ALL)の5年生存率の報告をまとめると、32~60%程度となっています。AMLより予後が比較的良いと言えます。
慢性骨髄性白血病(CML)の余命
慢性骨髄性白血病(CML)は、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)での治療が加わり10年生存率が20%未満から約83%へと大幅に改善しました。TKIによる治療で90%近くの長期生存が期待できるようになりました。
慢性リンパ性白血病(CLL)の余命
慢性リンパ性白血病(CLL)では、遺伝子変異や血液検査所見、リンパ節腫脹などの臨床所見などより低リスク、中間リスク、高リスクに分類されます。5年生存率は低リスクで93.2%、中間リスクで79.3%、高リスクで63.3%、超高リスクで23.3%でした。分子標的薬により治療成績が向上しています。
白血病再発後の余命
急性骨髄性白血病(AML)の再発後の余命
再発・難治性のAMLでは、化学療法で寛解に導入し、造血幹細胞移植を施行することが最善と考えられています。救護化学療法としてのレジメンが今まで検討されてきましたが、標準治療は未だ確率されていません。このため、再発後の生存率について検討されたものは、それぞれの治療法毎に報告されています。
日本においての報告では、FLAGM療法(シタラビン、フルダラビン、G-CSF、ミトキサントロン)による2年生存率は39.4%でした。強力化学療法が適応とならない症例では、非強力化学療法、緩和的支持療法が選択され、1年生存率は53%との報告があります。再発例では、未だ生存率が低いと言えます。
急性リンパ性白血病(ALL)の再発後の余命
成人ALLの再発例の予後は一般的に不良と言われています。再寛解に導入し、同種造血幹細胞移植を行うことで長期生存が得られる可能性があり、これを再発時の目標とします。しかし、第二寛解率は44%程度、寛解持続期間は短く、第二寛解期に同種移植を行えた割合はわずか14%程度と報告されています。
慢性骨髄性白血病(CML)の再発後の余命
成人CMLが急性転化した場合の予後は不良です。急性転化したCMLでは2年推定生存率が22%と報告されています。また、生存期間の中央値は6.9か月という報告もあります。造血幹細胞移植まで至らない場合には長期生存は困難です。慢性骨髄性白血病の骨髄移植後の生存率は5年後、10年後ともに50%を超えています。
慢性リンパ性白血病(CLL)の再発後の余命
再発・難治性CLLにおいて、26か月の観察期間で生存率が83%と報告されています。また、同様に再発・難治性のCLLで生存期間の中央値は25.5か月と報告されているものもあります。2〜5年生存が期待できるといわれています。

