弁護士に相談後、義母と壮太を交えて最後の話し合いが行われました。壮太は反省の色を見せず、次のビジネスを画策している様子。里美は、450万円の使途明細を突きつけ、慰謝料、養育費、全額返金を要求して―――。
義実家を巻き込み話し合い
真紀に背中を押されて数日後、私は弁護士に相談を済ませた上で、義母と壮太を呼び出し、話し合いの場を設けました。これが、壮太との夫婦生活の、最後の清算の場になるだろうと覚悟していました。
「壮太くんの会社のこと、そして借金のこと、お母様にも全て知っていただきたくて」
私が冷静に話し始めると、義母はすぐに「ごめんなさい、里美さん…」と頭を下げました。義母は、息子の尻拭いをさせられ続けてきた、気の毒な人です。しかし、当事者である壮太は違いました。
「なんだよ、改めて話すことなんてないだろ。会社は畳むって言っただろ?」
彼はふて腐れたように言います。
「いや、あるよ。壮太、あなた、会社を畳むと言いつつ、もう次のビジネスの話をしてるんでしょう?それも、また誰かの金を使って」
懲りない夫に怒りは頂点
壮太は、図星を指されて口を開きました。彼は、既に他の友人に新しいビジネスの話を持ちかけていたのです。その無反省さ、反省の欠片もない姿勢に、私の怒りは頂点に達しました。最後まで、彼は自分の夢に酔いしれ、現実の責任から逃げようとしている。
「もういい。お母様、壮太の会社の借金は1400万円。これは会社と壮太個人の問題として、今後、弁護士を立てて話し合います。でも、これだけは知っておいてください」
私は、私が壮太に貸した、いえ、むしり取られた450万円の詳細を、一つ一つ、義母と壮太の前で暴露しました。いつ、何を理由に、いくら渡したか。通帳の記録と、LINEの履歴をプリントアウトしたものをテーブルに置きました。
「この450万円は、りゅうとけんの学費、私たちの家の頭金、そして私の生活防衛資金です。壮太は、この半年間で、私の全財産を食い潰したの。しかも、私に無断で、会社名義で400万も借りていた」
義母は、想像以上の金額と、息子のあまりに卑劣な行為に、言葉を失い、顔面蒼白になりました。壮太は、ただただうつむいたまま、だんまりを決め込んでいます。この土壇場でも、彼は責任を取る姿勢を一切見せませんでした。

