
11月21日、ミュージカル「サムシング・ロッテン!」の楽曲披露取材会・囲み取材会が行われ、出演する中川晃教、加藤和樹、石川禅、大東立樹(CLASS SEVEN)、矢吹奈子と、演出を担当する福田雄一が出席した。
■中川晃教&瀬奈じゅんが続投、他は新キャストに
同作は、シェイクスピア作品をはじめとするミュージカルや演劇の名作たちを大胆にパロディにしながらも、演劇への愛と情熱を詰め込んだコメディーミュージカル。ブロードウェイで2015年に初演され、トニー賞で1部門受賞・9部門ノミネートを果たした。
日本では、福田演出のもと2018年に初演を迎え、そこから7年の時を経て、12月19日(金)より東京・東京国際フォーラム ホールCと大阪・オリックス劇場にて再演を果たす。
前作から引き続きニック役を務める中川、ビー役の瀬奈じゅんのほか、新キャストとして、シェイクスピア役に加藤、ノストラダムス役に石川、ナイジェル役に大東、ポーシャ役に矢吹が出演する。
■念願の再演に中川「動き始めた喜びの中に今浸っております」

稽古が始まっての気持ちを尋ねられた中川は、「初演をやらせていただいたのが7年前。そこから福田さんとご一緒する現場がある時には『またサムシング・ロッテンをやりたいです』とずっと言っていたので、それがようやく実現したと。動き始めた喜びの中に今浸っております」と笑顔。
初参加となる加藤は「初めて福田組に参加させていただいてまず驚いたのが、稽古の進むスピード。ご覧いただいた通り、皆さんのダンスナンバーの仕上がりだったりとか、もう本当にこっちがプレッシャーを感じるぐらい圧が…」と胸の内を明かすと、福田が即座に「この人(アンサンブル)たちは、先にダンスを仕上げてこの後ふざけるしかない。ふざけるだけでは僕が許してくれないのを分かっているから、ダンスと歌を最初に仕上げて、ここからは何するかばっかり考えているから(笑)」と反応する。
加藤が「僕も早くその境地に行きたいなと…」とこぼすと、「初日からやってるじゃん!」とさらに福田がリアクション。すでに加藤が現場の雰囲気に溶け込んでいると明かしていた。

■“心地よいナンバー”が勢ぞろい「でもやってる方は大変で(笑)」
続く石川に、“おすすめポイント”についての質問が及ぶと、「本当に楽しいナンバーがたくさんあって、お聴きになってるお客さんは本当に心弾むようなナンバーなんです。でもやってる方は大変で(笑)」と正直に回答。
「“ミュージカル”というナンバーを聞いた時は、本当にちょっと涙腺が緩むくらい感動的な音だったんですけど、実際に自分でやってみたらもう死にそうになるぐらいなんですよ。ただ、本当にお客様的にはとってもいい、心地よいナンバーがたくさんそろっている。すごくすてきだと思います」と魅力をアピールした。
また、好きなキャラクターを尋ねられた大東は、アンサンブルメンバーの一人を指名。「人柄の良さがステージにも出ています」と絶賛し、その様子をみんなが笑顔で見つめるなど、仲の良さを垣間見せる。
矢吹も「私はお父さんです!」と父親役のアンサンブルメンバーがお気に入りのキャラクターだと話し、「せりふが飛んでしまった時に、福田さんから『せりふを覚える前にアドリブ入れるな!!』と言われるくらい、稽古初日からアドリブがすごくて(笑)」と、自由度の高い現場を楽しんでいることを明かしていた。

■「10年越しの営業がやっと実ったと言っていました」
ほかにも、福田へキャストそれぞれの印象が問われると、「皆さん多分ご存知だと思うんですけど、リッキー(大東)は小学生の時から知ってて。なぜかというと、ミュージカル『ピーター・パン』で(息子の)響志の弟の役だったから。リッキーは僕のこと“響志のパパ”だと思っていただろうし、さっき聞いたら今もその印象から変わらないらしいです」と、12年前の思い出を。
「その当時、すごくかわいげのあるキャラクターで。今回リッキーが来てくれるとなった時に、どんな感じになっているのかなと思ったら、ぶっちゃけそのままだったんです。かわいいまま育っていて。今回のナイジェルはめちゃめちゃかわいくて、何もかもリッキーぴったりだったなと思っています」と高く評価した。
また、矢吹についても12年前から知っていたと明かし、「指原莉乃から『奈子かわいくないですか?使ってあげてください。何かありませんか?』ってずっと売り込みをされていたんです。今回、プロデューサーさんから“矢吹奈子ちゃんどうですか?”と言われて、これだ!と思って。指原は、10年越しの営業がやっと実ったと言っていました」と語った福田。「本当にベストキャスティングな感じですね」と笑顔を見せていた。

■中川に総ツッコミ、仲の良さを見せるカンパニー
最後に、中川が「年末年始の忙しい最中かもしれませんが、やっぱり一年を締めくくるのに笑いは必要なんじゃないでしょうか。舞台はエネルギーをお客様にお届けできる、そういう場所だと思います。そして、『サムシング・ロッテン!』がいよいよ再演できる。このタイミングっていうのも、いい方向に重なっているなと感じています」と喜びをあらわに。
さらに、「初演をご覧になった方も、今回初めてご覧になる方も、ミュージカルを見たことがある方も、ない方も、全ての人がなんだろうこの世界?ってどんどん引き込まれていく、そんなミュージカルです。歌もダンスも、そして笑いの要素も、福田さんのマジックにぜひ皆さんかかりに劇場にお越しください」と伝え、そのまま会を締めくくるかと思いきや、打ち合わせなしに“せーの!”と掛け声をかけた中川。全員からツッコミを受け会場の笑いを誘い、和やかな稽古場の雰囲気を見せつつ、会見の幕を下ろした。

