犬が飼い主さんと長期間会わなかった場合、犬は飼い主さんのことを忘れてしまうのでしょうか?それとも、覚えているのでしょうか?今回は、犬はどれくらい会わないとその人のことを忘れてしまうのかについて、いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生が解説します。
どれくらい会わないと、犬はその人のことを忘れてしまうの?
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――犬はどれくらいの期間会わなくなると、その人のことを忘れてしまうのでしょうか?
山口先生:
「人が“香りから記憶がよみがえる”ことがあるのと同じく、犬には鋭い嗅覚と記憶を結びつける能力があるため、飼い主さんのことを忘れにくいといわれています。ただし、会う頻度が少ない相手に対しては、この説は当てはまらないかもしれません」

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――犬が長期間会わない人のことを忘れてしまった場合、その人に久しぶりに会ったとき、どのような反応をするのでしょうか?忘れてしまった人に対して犬がとる行動について教えてください。
山口先生:
「犬が知らない人に対してとる行動と同じだと思います。興味があれば近づきますし、そうでなければ近づかないでしょう」

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――犬に忘れられてしまった場合、どのような対応をすべきでしょうか?
山口先生:
「初めて会う犬と関係を構築する場合と同じです。犬から近づくのを待つ、目線の高さを合わせる、優しく声掛けをするなどのポイントを意識しましょう」

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――犬に忘れられないようにするには、どうすればよいでしょうか?
山口先生:
「ポジティブな感情は記憶に結びつきやすいので、会う回数を増やす、食べ物やおやつを与えるなどで犬によい印象をもってもらうことや、遊び相手になるなど、犬にとって“会うのが楽しみな人”になることを意識するとよいと思います」
犬はニオイと記憶を結びつける能力があるため、飼い主さんのことは忘れにくいといわれています。会う頻度が少ない人には当てはまらない場合もありますが、犬にとって“会うのが楽しみな人”は記憶に残りやすいので、犬と接するときはポジティブな感情を与えられるよう意識したいですね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生)
取材・文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2025年9月時点の情報です。
