血液検査は、生活習慣病や内臓の異常を早期に発見する重要な手段です。脂質異常症や糖尿病など、初期に無症状で進行する病気のリスクを見つけることもあるそうです。血液検査でわかる病気や注目すべき項目について末木内科医院の末木先生に伺いました。

監修医師:
末木 侑希(末木内科医院)
山梨大学医学部医学科卒業、同院研修医を経て血液・腫瘍内科所属。地域医療機能推進機構 山梨病院健康管理センター 非常勤勤務、山梨PET画像診断クリニック 非常勤勤務を経て2023年7月末木内科医院 胃腸科血液科 開業。日本内科学会認定内科医、日本血液学会 専門医、日本抗加齢医学会専門医専門医、日本医師会認定産業医、難病指定医。
編集部
健康診断ではなぜ、血液検査を行うのですか?
末木先生
血液検査をすることによって、血液のなかに含まれている細胞、酵素、抗体などの数を数値化でき、病気の早期発見や発症リスクの有無が確認できるためです。健康診断では主に、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症などの生活習慣病を早期に発見するために血液検査が行われます。
編集部
主にどんな病気が見つかるのですか?
末木先生
血液検査には血球検査、肝機能検査、脂質検査、糖代謝検査、尿酸値、腎機能検査といった種類があります。血球検査では貧血や多血症の可能性が評価できます。そのほか肝障害や脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症、腎機能低下についても評価が可能です。いずれの疾患も初期には無症状であることが多いので、健康診断で定期的に血液検査を実施し、早期発見する必要があります。
編集部
血液検査にはさまざまな項目がありますが、具体的にどれを見ればそれらの疾患がわかるのですか?
末木先生
以下の表にまとめます。貧血や多血症 赤血球数、血色素量(ヘモグロビン値)、ヘマトクリット値
白血球増加/低下 白血球数
血小板増加/低下 血小板数
肝臓や胆道系の異常 AST、ALT、γGTP、総蛋白やアルブミン値
脂質異常症 中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロール
糖尿病 空腹時血糖、HbA1c
腎機能障害 血清クレアチニン値、eGFR
高尿酸血症 尿酸値
それぞれの数値には基準値があり、大きく変動したところが精密検査の対象となります。
※この記事はメディカルドックにて【【医師解説】健康診断の「血液検査」はなぜ必要? 検査結果の見方や病気との関係について】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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