
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、なかざわともさんが描く『祖父母と食事をして思ったこと』をピックアップ。
なかざわともさん11月3日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.1万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、なかざわともさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■高齢の祖父母との食事

作者のなかざわともさんは、高齢の祖父母の家に時々夕飯を作りに行っている。祖父は92才、祖母は88才。祖母は認知症を患っており、同じ話を繰り返す。この日は身体がだるいなど弱音が続いた。
頭と身体が思い通りに動かなくなることを想像してみるものの、なかざわさんはよくわからない、と感じる。
夕飯が完成し、食事を共にするが、祖父はのどの癌を経験したことから、食べ物を飲み込みづらく、食がすすまない。祖母も「今日は食べたくない」と言って食べようとしなかったが、祖父から「年寄りは飯食わないといけないんだよ」と言われしぶしぶ食べ始める。すると、「美味しい」と思いのほかよく食べた祖母。
31歳のなかざわさんは、高齢になると食事はある程度「頑張り」が必要なのだ、と感じ、まだまだ想像がつかない、と思ったのだった。
作品を読んだ読者からは、「たんたんとしてるけど泣けてきちゃう」「ワイも祖父母にこうやってご飯作ってあげたかった」「夜ご飯を作りに祖父母の家に行く なんだかいいな」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・なかざわともさん「ワクワクしたり頭を悩ませたりしながら制作しています」

――『祖父母と食事をして思ったこと』を含め、多くのコミックエッセイを描かれているなかざわともさんですが、コミックエッセイを描こうと思ったきっかけや理由などをお教えください。
実はコミックエッセイは今年から描き始めたばかりです。仕事でイラストを、趣味でエッセイ(文章)を長く書いていました。「この2つをくっつけたら、コミックエッセイになるのでは?」と単純に思いついたのがきっかけです。カルチャーセンターのコミックエッセイ教室に通いプロのアドバイスをいただきました。コミックエッセイならではの面白さと難しさに、今はワクワクしたり頭を悩ませたりしながら制作しています。
――作品を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
自分が感動したり、面白いと思った出来事を、読んでくださった方にも体験してほしい、その瞬間の雰囲気をなるべく忠実に再現したいと心がけています。まだまだ未熟ですが。
――今回の作品のなかで、特に見てほしいシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
食卓での祖父母のやりとりです。私はただ見ていただけですが、これまで長く共に過ごしてきた夫婦らしい二人の自然なやりとりに、私は「老いと向き合う同志」のようなつながりを感じました。
――X(旧Twitter)の投稿には多くのいいねやコメントが寄せられましたが、特に印象に残っているコメントなどはありますか?
どれも嬉しいお言葉ばかりでしたが、「自分もこんなふうにしてあげれば良かったな」というような呟きには、はっとさせられました。もっと家を尋ね、二人と食卓に並んでご飯を食べる時間を大切にしたいと思います。
――なかざわともさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
より多くの人に作品をみていただけるよう、今は少なくとも毎週1本の短い作品をSNSにアップしています。反応は大小様々で、インターネットの大海にボトルメールを投げ込んでいるような感覚です。顔も知らないどこかの誰かに届いて、それがその人にとって良いものであってくれたら嬉しいです。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
私の投稿に目をとめてくださりありがとうございます。みなさまからいただいた反応を糧に、自分らしい作品をコツコツと積み重ねていきたいと思います。私は平凡な人間ですが、みなさまを少しだけニコッとさせられるように頑張りますので、見守っていただけると幸せです。

