「大腸がん手術後に注意すべき5つの食品」はご存知ですか?【医師解説】

「大腸がん手術後に注意すべき5つの食品」はご存知ですか?【医師解説】

大腸がんの手術を受けた後は、機能が完全に回復するまでに時間がかかります。術後に適さない食材を摂取してしまうと、体への負担が大きくなり回復を遅らせてしまう可能性もあるでしょう。

この記事では、大腸がんの手術後に摂取を控えたい食材やおすすめの食材を紹介します。手術後の食事に不安な方は、注意すべきポイントを理解できるでしょう。

※この記事はMedical DOCにて『「大腸がんで食べてはいけないもの」はご存知ですか?術後に控えるべき食品も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

甲斐沼 孟

監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

大腸がんで食べてはいけないものとは?

大腸がんの手術直後は便の形成機能が低下するため、排便がうまくいかない状況がつづきます。下痢や便秘などの症状が起こりやすく、2〜3カ月は特に食事に気を付ける必要があります。また、腸閉塞も起きやすいといわれており、術後の順調な回復のために好ましくない食材を摂取しないことが大切です。
消化しにくい食材や食物繊維を多く含む食材は腸閉塞の引き金になる可能性があるため、あまり摂取しないほうが無難です。また、辛い食材やカフェインなど刺激の強いものは避けましょう。

大腸がん手術後に注意すべき食品

大腸がんの術後は、大腸の機能が十分に回復しておらず、消化に悪い食材を摂取すると回復によくありません。術後に避けるべき食材を5つ紹介します。

玄米

食物繊維を多量に摂取すると、腸閉塞になる可能性があります。食物繊維を豊富に含み、消化吸収がよくない玄米を術後に摂取するのは控えたほうがよいでしょう。

中華麺

中華麺にはさまざまな種類の製品がありますが、油が含まれているケースもあり一般的に消化に悪いため、手術直後は控えましょう。

脂身の多い肉

腸の機能が低下すると、栄養の吸収効率も下がりエネルギー・タンパク質などが不足しやすくなります。そのためタンパク質は積極的にとるべきですが、脂質の多い食品・料理は腸への刺激が強いとされています。
「タンパク質といえば肉類」というイメージがあるかもしれませんが、大腸がん手術後で腸の消化・吸収機能が十分に回復していない時期に脂身の多い肉を摂ることはおすすめできません。

根菜類

食物繊維は、健康な方にとって腸内環境を整えるために大切なものです。しかし、食物繊維とは人間の消化酵素で消化できない成分であり、大腸がん術後の患者さんにとっては消化器への負担が大きいでしょう。消化不良のほか腸閉塞のリスクもあるので、手術から1カ月程度は根菜類のような繊維の強い食材は避けることをおすすめします。
いつごろから、どのようなものを食べてよいかは医師・医療機関の栄養士などに確認しながら徐々に食事の幅を広げていきましょう。

炭酸飲料

炭酸飲料には腸の蠕動(ぜんどう)運動を促進する働きがありますそのため、便秘に悩んでいる方などには良い効果が期待できます。しかし、大腸がんの手術をした後は腸への刺激を減らすことが大切です。
医師の許可が出るまでは、炭酸飲料は避けることをおすすめします。炭酸飲料だけではなく冷たい飲み物も腸への刺激が強いため、飲みすぎないように気を付けましょう。

配信元: Medical DOC

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