●「母とは縁が切れました」 頼った末の家族崩壊
悲劇的なのは、サポートが原因で親子の縁が切れてしまうケースです。
東京都在住の50代シングルマザーは、産後の仕事復帰に合わせて、関西から実母を呼び寄せました。ところが、母は孫を女性の弟の名前で呼んだり、娘の仕事を批判したりし、ストレスばかりが蓄積していきました。
さらに、母が子どもを勝手に関西へ連れて帰ろうとするトラブルも発生し、最終的に絶縁に至ったといいます。
「肉親に頼みごとをするのは、お互いに思いを抱えすぎて良くないと悟りました」
女性はその後、病児保育やシッターなどの「プロ」に任せる道を選び、精神的な安定を取り戻したそうです。
「孫疲れ」のエピソードからは、「血が繋がっているから」「家族だから」という理由で頼ることが、時として互いを傷つける結果につながることが見えてきます。
「親しき中にも礼儀あり」
親子であっても、感謝・対価・距離感という3つが、令和の家族にとってますます重要になっているのかもしれません。

