「おしゃれ心」を取り戻す杖選び

また、外出をサポートする杖ひとつ取っても、「その人らしさ」が大きく関わります。
特に女性のご利用者は、もともとおしゃれ好きな方も多く、転倒予防のために杖を使う必要が出たときも、最初は「なんだか年寄りくさくてイヤ」なんて言われることも。
そんな時には、花柄のデザインが入った華やかな杖を提案したりします。
もともと杖の導入には否定的だった方も、杖選びもおしゃれな着こなしのような感覚になってもらえたり、杖を使ってのお出かけを楽しみにしてもらえたりします!
福祉用具で自分らしくいられる商品提案ができた瞬間、ご利用者も前向きなエネルギーにつながったりする、支援側の私たちにとっても、このような経験は、まさにこの仕事のやりがいであり、仕事をしている中でのごちそうになっています。
「その人らしさ」を大切にした男性への提案

男性のご利用者の中には、「歩行器なんておばあさんみたいで嫌だ」と抵抗感を示される方も多いです。
そんなときに大切なのは、「かっこよさ」の要素。
たとえば、歩行器も、黒やシルバーのフレームでデザインがスタイリッシュなものを選ぶと、「これなら使ってもいいかな」と気持ちが変わる方が多かったりします。
実際に歩行器も以前に比べてデザインも多種多様になってきていて、着こなし感覚でも納得いくような機種も増えてきたりしています!
安全性や安定感を確保しながら、「その人が納得するデザイン」も尊重する。
それだけで、同じ歩行器でも使う意欲がまったく違ってくるのです!!

