腸脛靭帯炎の前兆や初期症状について
腸脛靭帯炎は、膝の外側に違和感や軽い痛みを感じることから始まります。徐々に痛みが強くなり、足を地面に接地した際の痛み、膝の外側を押したときの痛みをより自覚するようになります。
症状が悪化すると、運動時だけでなく、日常生活で行う動作でも痛みを感じるようになります。特に、膝を深く曲げる動作や階段の上り下りで痛みが強まるのが特徴です。
腸脛靭帯炎の検査・診断
はじめに、患者の症状や運動歴、膝の痛みの場所や痛みがあらわれるタイミングを確認します。確認方法として「Grasping Test」や「Over Test」というものが使われます。
Grasping Test(グラスピングテスト)は、膝を90度曲げて、痛みが出ている部位を強く押さえたまま膝を伸ばしていくときに、痛みが出るかどうかを確かめる方法です。そこで痛みがあらわれた場合は「陽性」となり、腸脛靭帯炎だと判断します。
Ober Test(オーバーテストまたはオーベルテスト)は、テストする側を上にした横向きで行います。横向きの状態で膝を90度曲げ、足を開いた後、体と同じ高さまで落ちなければ陽性となります。Ober Testには「Ober Test変法」と呼ばれる方法もあります。変法の場合も基本的なテストのやり方は同じですが、膝を伸ばした状態で行うため、テストを受ける際に違和感を覚えにくいのがメリットです。
また、稀ではありますがX線やMRI、超音波などの画像検査も行われることがあります。画像検査は、膝の外側に痛みが出ることがある他の疾患との鑑別が目的です。具体的には、変形性膝関節症や半月板損傷、外側側副靭帯損傷(がいそくそくふくじんたいそんしょう)などの疾患との鑑別が必要なことがあります。

