
ホラー映画やパニックもので「真っ先に死ぬタイプ」のキャラクターが、もし最強のフィジカルを持っていたら――?いわゆる“死亡フラグ”にスポットを当て、あらゆる危機を物理で粉砕していく様を描いた『〇〇で死ぬタイプの体育教師』シリーズ。ヤンマガWebでの連載を経て、全7巻で完結した本作は、その爽快なギャグと意外なストーリー展開で多くの読者を魅了した。今回は、完結から時を経た今だからこそ、作者の酒井大輔さん(@sakai0129)にインタビューを実施。名作誕生の裏側や、完結に込めた思いを改めて振り返る(インタビュー後編)。

■「連載は本当に疲れました(笑)」完結後の偽らざる本音
長い連載を走り抜けた感想について、酒井さんは開口一番「ありがとうございます!連載は本当に疲れました。とにかく疲れたという感想になります!」と、正直な心境を吐露する。「ゴリせん」という強烈なキャラクターを通じて、読者には「短い間でしたが『お付き合いいただきありがとうございました』とお伝えしたい」と感謝を述べた。


■「デスゲーム」が分岐点…作品の方向性が決まった瞬間
シリーズを通して特に印象に残っているエピソードを尋ねると、「やはり2話のデスゲームでしょうか」と回答。「1話だとまだキャラが定まっていなかったので、あそこで漫画の方向性が完全に決まった気がします」と語る通り、理不尽なデスゲームすらも力業で解決してしまうスタイルが、本作の骨子となったようだ。
キャラクターたちの成長については、「中身はあまり変わっていない感じもしますね」としつつ、最終回ならではの苦労もあったという。「それ以上に、最終回で『こんなにキャラクターいたのか』と恐怖を感じていました。7巻分の連載なのに、集合絵でこんなに描かなきゃいけないのかと(笑)」と、登場人物の多さに作者自身が戦慄したエピソードを明かした。
■ストーリーと「死亡フラグ」の両立という難題
物語のクライマックスに向けての制作過程では、独自の苦労があった。「最終回に向けてストーリーを作っていくと、どうしても『死亡フラグ』というネタから離れていってしまう。ストーリーを進めながら死亡フラグも提示するのが本当に大変でした」と、ギャグ漫画ならではの構成の難しさを語る。
それでも、最終回には作者のこだわりが詰まっている。「最後のタイトルが出てくる所が好きですね。ずっとやりたかった演出なので」と語るラストシーンは必見だ。
あらゆる“お約束”を筋肉と理不尽なまでの生命力でねじ伏せてきた「ゴリせん」。まだ未読の人はもちろん、既読の人も、この機会に全7巻を一気読みして、その爽快感を味わってみてはいかがだろうか。
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