抗がん剤はがん治療のひとつで、化学療法ともいわれる薬物療法です。
今回は抗がん剤治療を途中でやめたらどうなるのか解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「抗がん剤治療」を途中でやめたらどうなる?抗がん剤以外のがん治療薬も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
永井 恒志(医師)
平成15年金沢医科大学医学部卒。東京大学医学部附属病院内科研修医を経て東京大学大学院医学系研究科教官時代に大型放射光施設SPring8を利用した多施設共同研究(国立循環器病研究センター、東海大学ほか8研究機関)をリードし、多数の国際医学雑誌に論文を発表した。
特に免疫細胞であるM1マクロファージの画期的な機能の一端を解明した。現在は腫瘍免疫学の理論に基づきがんの根絶を目指してがん免疫療法の開発と臨床応用を手掛けている。
抗がん剤とは?
抗がん剤とは、がん細胞が増殖する仕組みを抑制してがん細胞を攻撃する薬のことです。がん細胞の増殖を阻止する薬を細胞障害性抗がん薬といい、ホルモン療法といわれる内分泌療法や分子標的薬とはがん細胞への攻撃の仕方が異なります。
抗がん剤の効果や副作用が起きる原因を解説します。
抗がん剤の効果
抗がん剤は、全身に広がったがん細胞を攻撃する効果があります。血液中に飲み薬や点滴注射を投与することで、全身に広がったがん細胞の死滅や増殖を止めることが可能です。
抗がん剤の副作用が起きる理由
抗がん剤による副作用の原因は、がん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を及ぼすためです。
抗がん剤治療を途中でやめたらどうなる
抗がん剤を途中でやめた場合とやめるタイミングについて解説します。
抗がん剤治療が行われるケース
抗がん剤治療が行われるケースは、がんの種類や症状により異なります。特に、薬物治療のみで治療が可能とされる白血病や悪性リンパ腫といった血液のがんが挙げられます。また、手術とあわせて治療する際には術前薬物療法や術後薬物療法で抗がん剤治療をします。
抗がん剤は効かなくなることがある
抗がん剤はがんの種類によっては効かなくなることがあります。例として乳がんの場合、許容範囲内の副作用であっても、原則として効果がない場合に抗がん剤治療はやめるとしています。
抗がん剤をやめることはがん治療をやめること
がん治療は、薬物療法(抗がん剤を含む)・外科手術・放射線治療の3つが標準的治療法とされています。これらの治療は科学的根拠(エビデンス)から、がん患者さんの治療としてすすめられているものです。
しかし、抗がん剤をやめて対症療法を中心とした緩和ケアを受けるのであれば、がん治療をやめるということになります。その一方で、抗がん剤をやめて手術や放射線治療を受けるのであれば、それはがん治療をやめるということにはなりません。
抗がん剤をやめるタイミング
副作用で末梢神経障害などの強い反応が出て手足のしびれや歩行困難になることもあります。このような生活に支障をきたすほどの副作用があれば、患者さんのQOLを考慮して抗がん剤治療をやめることもあります。

