「クレアチニンが高くなる原因」はご存知ですか?【医師解説】

「クレアチニンが高くなる原因」はご存知ですか?【医師解説】

健康診断の「クレアチニン」の見方と再検査が必要な「クレアチニン」場合に関する数値・結果

ここまではクレアチニンの基準値について基本的なことを紹介しました。
再検査・精密検査を受診した方が良い結果がいくつかあります。
以下のような診断結果の場合にはすぐに病院に受診しましょう。

「クレアチニン」の基準値

クレアチニンの基準値は前述のように
男性:0.6~1.2㎎/dl女性:0.5~1.0㎎/dl
とされますが、クレアチニンから算出されるeGFRのほうが、より正確な腎機能を反映しています。クレアチニンの数値が男性は1.2㎎/dl以上、女性では1.0㎎/dl以上であれば年齢を問わずeGFRが60ml/分/1.73㎡以下となりますので、医療機関での精査をお勧めします。

「クレアチニン」の再検査内容

クレアチニン値が高く、eGFRが低下している場合は腎機能障害が疑われ、再検査をすることが勧められます。その場合は医療機関で再検査をうけることになります。医療機関は地域に密着したクリニックから、高度な医療機器や多くの医療スタッフをそろえた総合病院までバリエーションがありますが、慢性腎臓病の可能性を念頭にいれた検査ができる医療機関を受診することが望ましいです。受診する前に、慢性腎臓病に対応可能かどうかを問い合わせてから受診すると良いでしょう。
前述したようにクレアチニンが高値を示す場合には、複数の原因が考えられます。腎臓は沈黙の臓器ともいわれ、腎機能が高度に低下するまでは自覚症状が現れないことも多く、腎機能障害の原因となっている病気によっては、非常に速い経過をたどるものもあります。クレアチニンの数値に異常を指摘された際には、可能な限り早く医療機関を受診して再検査を受けることが望ましいといえます。
再検査に受診された患者さんには、通常の問診(既往歴や家族歴、喫煙や飲酒などの生活歴、薬剤などのアレルギーなどの聞き取り)や聴診・触診・打診、バイタルサイン(血圧や脈拍、身長・体重など)の測定といった、一般的な診察に加えて、血液検査や尿検査、レントゲンや超音波検査、CTスキャンといった画像検査が行われます。その際必要になる費用は、健康保険に加入している場合、自己負担額は通常総額の3割です。合計費用の目安としては16000円~35000円くらいが目安になります。以下に各検査の大まかな費用の目安を示します。

1. 初診料
初診料:2,000円〜3,000円
2. 採血
採血検査:2,000円〜5,000円程度(検査項目が多い場合、これより高くなる可能性あり)
3. 尿検査
尿検査:500円〜1,500円
4. レントゲン検査
レントゲン検査:1,000円〜3,000円
5. 心電図検査
心電図検査:1,000円〜2,000円
6. 超音波検査(エコー)
超音波検査:2,000円〜5,000円
7. CTスキャン
CTスキャン:8,000円〜15,000円

「クレアチニンの基準値」についてよくある質問

ここまでクレアチニンの基準値について紹介しました。ここでは「クレアチニンの基準値」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

クレアチニンの基準値で危険な数値について教えてください。

中村 雅将 医師

クレアチニンの値から算出されるeGFRにより、医療機関受診の必要性が判断されます。eGFR45ml/分未満では医療機関受診が推奨されます。40歳未満ではeGFR60ml/分未満が医療機関受診推奨の基準となります。
年齢によって、数値は変わってきますが、男性で1.2㎎/dl以上、女性では1.0mg/dl以上であれば医療機関を受診する必要があるでしょう。年齢が上がるほど数値はさがります。

クレアチニンの値がいくつ以上で透析を行いますか?

中村 雅将 医師

クレアチニンの値だけで透析を開始するかどうか判断することは難しく、クレアチニン値以外に腎機能(GFR:糸球体濾過量)や電解質バランスや体液貯留、患者さんの症状などを総合的に考慮して透析を開始する判断が下されます。eGFRが15ml/分を下回った段階で透析の準備を始めることが推奨されています。

配信元: Medical DOC

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