2度目の妊娠
介護生活が2年目になったとき、私は再び妊娠しました。この状況で育児ができるのだろうかと不安でしたが、子どもを産むのは夢だったので、今度こそは無事に産まれるようにと、夫や実家の実母、姉にも助けてもらい、無事に出産しました。
病院から自宅に戻ったとき、赤ちゃんの泣き声にほとんど反応しなくなっていた義父母の表情が少し変わったように感じました。時折、実母に娘を見てもらいながら、義父母の介護をそれからも続けました。
やがて義父が、翌年には義母が亡くなりました。義母の葬儀のとき、親戚の方が「若いのによく頑張ったね」と声をかけてくださった際、「私、頑張れたのかな……」と思ったことを覚えています。夫も「よくやってくれた、感謝している」と言ってくれて、ようやく肩の荷が下りた気がしました。
まとめ
義父母の介護をやり遂げられたのは、夫や実家の家族の協力が大きかったのと、無事に生まれてくれた娘への愛があったからだと思います。正直、あんなに忙しい毎日はもうこりごりですが、頑張っていた過去の私に、将来は仕事や趣味ができて娘と旅行にも行ける楽しい未来が待っていると伝えられたら、「過去の自分も、もう少し気持ちがラクになれたかもしれない」と、ふと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:野間孝子/40代女性・主婦
イラスト/sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
著者/シニアカレンダー編集部
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