心ときめく大正ロマンの世界へ「竹久夢二展」11月21日(金)から開催

竹久夢二

時代を超えて愛される「夢二式美人」

竹久夢二2「雪の夜の伝説」 

竹久夢二は大正時代を代表する画家で、詩人・デザイナーとしても活躍しました。西洋の最先端のスタイルと、日本古来の抒情性を強く掛け合わせた彼の作品は、大正ロマンの象徴として知られています。

夢二の描く女性は、やや上目遣いのつぶらな瞳、華奢で儚げな姿で「夢二式美人」と呼ばれて人気を博し、現在でも多くのファンを魅了しています。独自の表現による美人画を生み出した夢二は「大正の歌麿」と称されました。

展示の見どころ:木版画の名作と夢二グッズ

竹久夢二3大正8年に描かれた夢二の代表作「黒船屋」

竹久夢二4「雪の風」婦人クラブ/大正13年 

竹久夢二5「花影」婦人クラブ/大正15年 

本展では抒情性豊かな美人画、詩情あふれる挿絵、婦人グラフ表紙、セノオ楽譜など、夢二芸術のエッセンスを凝縮した名作木版画の数々を展示販売します。

特に注目されるのが、大正8年に描かれた代表作「黒船屋」です。夢二式美人の完成形といわれる作品で、憂いを秘めた表情が時代を超えて支持されています。

また、大正13年発表の「雪の風」は、雪の中にたたずむ女性の姿を柔らかな線と淡い色調で描いた作品。手のひらにフワリと落ちてくる雪に何を思うのでしょうか。夢二が確立したモダンな女性像は、当時の憧れでもあり、今もなお時代を越えて人々を魅了し続けます。

大正15年発表の「花影」では、春の光と影の中にたたずむ女性が描かれています。藤の花の香りをまとい、凛とした表情の奥に希望と生命力が宿る作品は、大正末期の人々の「自由」や「未来への希望」が反映されています。

レトロでかわいい夢二の小物たち「港屋絵草紙店コーナー」レトロでかわいい夢二の小物たち「港屋絵草紙店コーナー」

レトロモダンなデザインの風呂敷や便箋、令和8年のカレンダー、がまぐち、文具、ガーゼハンカチなどの「夢二グッズ」も充実。「港屋絵草紙店コーナー」では、夢二が生み出した可愛らしいデザインの小物たちが並びます。

配信元: イロハニアート

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