心ときめく大正ロマンの世界へ「竹久夢二展」11月21日(金)から開催

夢二が歩いた九州の風景:佐賀・唐津も訪れた創作の旅

竹久夢二8「平戸懐古」

竹久夢二は1918年(大正7年)9月、九州を周遊しました。博多に上陸したのち佐賀・唐津へ向かい、海辺の町でスケッチを重ねながら、旅の中で得た印象を素直に写しとりました。唐津での滞在は、腰を据えて大作を描くというより、旅先の風景を感じ取り、心の琴線に触れる景色を見つけるための時間だったようです。

その後、長崎の雲仙・島原を経て長崎市に滞在し、永見徳太郎の案内で名所旧跡を巡ります。この経験がのちに代表的な九州ゆかりの作品である版画「長崎十二景」などへと結実しました。

また、夢二は敬愛する北原白秋の故郷・柳川にも足を運び、その情緒豊かな水郷の風景に心を寄せています。加えて、旅の途中には別府にいた恋人・笠井彦乃の病を知るという深い心の揺れもありました。

九州の風土、人々との出会い、そして心に刻まれた想い──それらすべてが夢二の創作の源となり、多くの作品を生み出す重要な旅となりました。

「平戸懐古」は、夢二が大正7年(1918年)の九州旅行で感じた異国情緒を"夢二式美人"で描いた作品です。平戸の歴史と南蛮趣味が溶け合うような和洋折衷の画風が特徴で、旅で得たインスピレーションから生まれた代表的な九州ゆかりの一作です。

特別企画:二胡のミニコンサート開催

竹久夢二9王克強(Oh Katsukyo)

竹久夢二展の開催に合わせて、特別なミニコンサートが開催されます。二胡の柔らかな音色とともに、夢二が描く大正ロマンの世界に浸るひとときを楽しめます。
奏者は、中国大連市生まれで福岡県太宰府市在住の王克強(Oh Katsukyo)氏。11歳から二胡を学び、来日するまで様々な演奏活動を行ってきました。中国音楽家協会二胡学会会員、日中友好協会会員としても活躍しています。
夢二自身が作詞した名作「待宵草(宵待草)」も演奏される予定です。

◆「竹久夢二の音語り」
日時:2025年11月29日(土)
第1回公演:14:00〜14:30
第2回公演:16:00〜16:30
※入場無料

配信元: イロハニアート

提供元

プロフィール画像

イロハニアート

最近よく耳にするアート。「興味はあるけれど、難しそう」と何となく敬遠していませんか?イロハニアートは、アートをもっと自由に、たくさんの人に楽しんでもらいたいという想いから生まれたメディアです。現代アートから古美術まで、アートのイロハが分かる、そんなメディアを目指して日々コンテンツを更新しています。