
哀愁漂うタッチの漫画でサラリーマンの日常を発信している漫画家の青木ぼんろさん(@aobonro)が、働く誰もが経験するシーンを漫画化し、多くの共感を呼んでいる。本稿では、青木さんのサラリーマン生活を描いた漫画「恐らく誰の人生にも影響を及ぼすことはない僕のサラリーマン生活」を紹介する。
仕事に追われる日々の中で、一度は「仕事を辞めてYouTuberになろうかな」と考えたことがある人もいるだろう。その考えを実行に移した青木さんの元同僚のエピソードについて、作者の青木さんに話を聞いた。
■YouTuberへの挑戦と元同僚の現在



作中に登場する同僚の西田さんは、脱サラしてYouTuberになったものの、再生回数が伸びずに苦戦。結局、会社に戻って真面目に仕事を続ける道を選んだ。青木さんは、この同僚のエピソードを漫画化する際、西田さんに久しぶりに電話で確認を取ったという。
西田さんは現在も仕事を続けているようだが、電話口では「宝くじ当てて仕事やめてーよ」とぼやいていたそうだ。YouTuberへの挑戦はうまくいかなかったものの、彼の経験から青木さんは大切な教訓を得たという。
■選択を間違えてもやり直せばよいという教訓
青木さんは「私自身、人生で岐路に立つと思い悩んでしまう方だ」と自己分析する。しかし、この同僚と一緒にいると、「悩みすぎなくてよいんだな」と思うことができるため、西田さんは青木さんにとって大切な同僚だと語る。
例え選択を間違えてもまたやり直せばよい。何歳になっても挑戦でき、やり直せるという同僚の行動は、読者にも一歩踏み出す勇気を与えてくれる。
また、青木さんは「漫画家兼サラリーマン」として活動しているが、周囲に作品のことを明かしているかという問いに対し、「親しい一部の人には言っているが、基本は言っていない」と答えた。漫画を見られて「えっ、普段そんなこと思ってるんだ」などと思われるのが嫌なので、と笑いながら理由を明かした。
今後も青木さんは、“恐らく誰の人生にも影響を及ぼすことはない”けれど、どこか一大事にも感じるサラリーマン生活の光景を漫画で描き続けるという。
取材協力:青木ぼんろ(@aobonro)
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。製品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

