脳出血の治療法
脳出血の治療のポイントは、血圧を適切な値に保つことです。その他にも、脳出血の原因ごとに適切な治療法がありますので、ここからご紹介していきます。
血圧管理
脳出血が発症したばかりの段階、いわゆる急性期には、血圧が非常に高くなっています。そのため、血圧を下げる薬を使い、血圧を適切な値(収縮期血圧140mmHg未満)にまで下げることが推奨されています。血圧を下げることで出血がさらに増えないようにします。
血腫除去
脳の出血が大きい場合や、血腫がある部位として手術が可能な場合には血腫(血の塊)を取り除く手術が行われます。この治療の重要なポイントは、脳出血による症状の改善を目的としていないことです。血腫が周りの正常脳組織へ圧迫することで二次的な脳損傷を起こすことがあるので、この二次的な脳損傷を予防する目的で行う手術です。
血腫除去手術を行うことで症状が改善することは期待できませんが、ベッドでの寝たきりの時間を減らしてリハビリ治療を早く進めることができるというメリットはあります。血液をサラサラにする治療薬をもともと飲んでいる場合には血が固まりづらく、血腫除去術自体も非常に難しいので、血腫の場所や大きさ、意識状態、血の固まりにくさなどをはじめとした検査結果内容などを総合的に判断して手術を行うメリットが高い場合には考慮する治療です。
脳の異常血管病変の治療
脳出血の原因の多くは高血圧ですが、脳動静脈奇形や硬膜動静脈瘻などの脳の血管異常が原因であることも経験します。これらの異常血管病変に対しては、脳出血の発症予防あるいは再発予防を目的に治療を要します。大きさや部位によって、血管内塞栓術や手術、放射線治療を単独あるいは組み合わせて行います。
脳出血の前兆となる症状を予防する方法
脳出血の主な原因は高血圧です。そのため、まずは血圧を適切な値にする生活習慣が大切です。
塩分を摂りすぎない
塩分を取りすぎると、体内のナトリウム濃度が上がることで高血圧になるリスクが高まります。厚生労働省からは、成人の場合、男性では1日7.5g未満、女性では1日6.5g未満の摂取量が推奨されています。
禁煙・節酒
タバコのリスクとしては、脳卒中以外にも、がんや心臓病、慢性閉塞性肺疾患などがあります。そして、大量の飲酒も脳卒中のリスクを高めることがわかっています。1日1合程度、週に2日程度は休肝日を設けるようにしましょう。
運動を継続して行う
ウォーキングなど、軽い有酸素運動で体の血流をよくすることも脳出血の予防には効果的です。継続して行うことで効果が出るので習慣づけるように心がけましょう。

