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焼く・炒めるだけではもったいない!フライパン調理のすすめ

今回作ってみる「焼きザケの炊き込みごはん」は、料理研究家・上田淳子さん考案のレシピで、農家向けの月刊誌『家の光』2020年5月号の別冊付録『ラクして絶品!フライパンおかず』レシピ集で紹介されていました。
『家の光』は、ちょうど100年前の大正14年(1925年)に創刊された、JAグループのファミリー・マガジン。「食と農」「暮らし」「協同」「家族」を柱に、暮らしに役立つ情報を紹介していますよ。
上田さんはレシピ集に「とにかくごはんの支度をラクにすませたい!」という方のために、フライパンを使った、早くておいしいレシピを考案したと、コメントを寄せていました。
フライパンは、たいていの家庭に1つはある調理道具。焼いたり炒めたりするのに使われますが、上田さんは「煮る・蒸す・炊く」も万能にこなせると、さまざまなフライパンレシピを33個も紹介。フライパンは火の回りが速いので時短につながり、口径が広いので材料の出し入れもしやすいというメリットがあるそうです。
炊き込みご飯は炊飯器でしか作ったことがありませんが、フライパンでも作れるのなら、試してみたい!秋が旬の鮭ときのこを使った「焼きザケの炊き込みごはん」で秋の味覚を楽しんでみます。
フライパンで作れる!「焼きザケの炊きこみごはん」を作ってみた!

【材料】(3~4人分)
お米…2合
塩鮭(甘塩タイプ)…2切れ(180g)
しめじ…1パック(100g)
水…2カップ(400ml)
酒…大さじ2
しょうゆ…大さじ2
サラダ油…小さじ1
【作り方】
1. お米をサッと洗って水に30分ほど浸け、しめじの石突きを切り落としてほぐします。

炊き上がった時に芯が残らないように、お米にしっかりと水を吸わせてからザルに上げます。
2. サラダ油を引いたフライパンを中火で熱し、塩鮭の両面をこんがりと焼きます。

片面3分ほど焼いてひっり返すと焼き色が付きました。反対の面も3分ほど焼き、塩鮭を一旦取り出しました。この後、ご飯を炊くのでフライパンを軽く洗っておきました。
3. フライパンに1のお米と水、酒、しょうゆを入れてサッと混ぜ、1のしめじと2を乗せてフタをして中火で煮立たせます。

炊飯器ではなく、フライパンで炊くのがポイントです。だしは加えず、調味料は酒としょうゆだけ。お米が鮭としめじの旨味を吸って、おいしく仕上がるのでしょう。

フタをして中火で7分ほど加熱すると煮立ってきました。
4. 弱火で15分加熱し、火を止めて10分ほど蒸らします。

弱火にして15分加熱しました。ガラスのフタから中の様子を確認すると、水分が無くなり、ご飯がふっくらと炊けているよう。
火を消して、フタをしたまま10分ほど蒸らしました。
5. 塩鮭の皮と骨を取り除き、ほぐしながら全体を混ぜます。

中火で7分、弱火で15分、火を消して10分ほど蒸らして炊いたご飯がこちら。フタを取ると鮭の香りがふわっと広がり、ご飯はふっくらとしています。

塩鮭の皮と骨を取り除き、鍋底からご飯を返して混ぜ合わせると、おこげが少し出来ていました。塩鮭とおこげが全体に行きわたるように混ぜたら完成です。
塩鮭の塩味がよい塩梅。鮭としめじの旨味がお米に染みて上品なお味

料理研究家・上田淳子さんのレシピで作った「焼きザケの炊きこみごはん」がこちら。フライパンで炊きましたが、炊飯器で作ったようにおいしそうに作れました。

水400mlに酒としょうゆを各大さじ2杯を加えただけなので、ご飯はしめじのような薄いベージュ色。焼き鮭の赤い身がとても映えます。
食べてみると、しめじの旨味と塩鮭のちょうどよい塩味がご飯に染み、料亭の炊き込みご飯を思わせるおいしさ!焼き鮭とおこげの香ばしさがアクセントになって、フライパンで調理したメリットが活きています。
上品で繊細な味わいなので、食べるたびにしみじみおいしい!と、頬が緩みます♪
鮭ときのこの組み合わせが秋らしく、季節感のある炊き込みご飯を味わえました。
フライパン調理なら鮭の焼き目とおこげが付いてご飯に旨味!加熱時間も時短♪

料理研究家・上田淳子さん考案のフライパンレシピ「焼きザケの炊きこみごはん」。
フライパンで調理すれば具材に焼き目が付くので、その香ばしさをお米に含めることができ、炊飯器で作る炊き込みご飯よりも風味が増すように感じました。
ご飯を吸水させること、中火で煮立ててから弱火で15分炊くこと、火を消して10分ほど蒸らすことを守れば、フライパンでもふっくらと炊け、おこげも付く仕上がりになるかと思います。
加熱時間を合計すると33分。わが家の炊飯器の炊き込みご飯モードでは約50分かかるので、17分ほど早く炊けました♪炊き込みご飯を作る時は炊飯器に頼りがちですが、この作り方を覚えておけば時短になるうえ、フライパン調理が活躍するアウトドアクッキングにもお役立ち♪
とてもおいしく作れるレシピなので、秋を感じる炊き込みご飯作りに挑戦してみてくださいね。
上田淳子さん プロフィール
調理師専門学校の西洋料理研究職員を経て渡欧。ヨーロッパや日本のレストランなどで修業後、料理研究家として幅広く活躍する。自宅で料理教室を主宰するほか、雑誌やテレビ、広告などで活躍。双子のお母さんであり、育児、家事と仕事を両立する経験を経て得た知識を生かしたレシピ提供も好評。『るすめしレシピ』『冷たいフライパンに食材を入れてから火にかける コールドスタート』(自由国民社)、『冷凍お届けごはん』(講談社)、『フランス人に教わる3種の”新”蒸し料理。』(誠文堂新光社)、『バターは調味料。ほんの少し使うだけでおいしくなる』(グラフィック社)など著書多数。

