清水部長に相談し、野々花に対するミーティングを開いた美月。けれど野々花は反発する態度を示し、泣き崩れます。そんな彼女が彼氏とスマホで喋る場面に遭遇。でも、その画面は真っ暗で…。
真っ暗に見えたスマホ画面
ミーティングの後、彼氏に電話している様子だった野々花。「先輩から怒られた」と泣きつく彼女のスマホ画面が、真っ暗に見えたような気がして私は立ち止まる。こっそりと彼女にバレないように遠目に見た。
会話中のスマホって、あんなに画面が真っ暗だったろうか?それに多少、電話相手の声が漏れ出そうなものなのに、彼女のスマホは無音のよう。
(まさかあのスマホ…誰とも通じていない―――?)
エア会話。怖い想像が頭に浮かんだが、すぐに「まさかね」と考え直し、その場を後にした。そんなことをして何の意味があるのか。まだ仕事が残っている私は、帰りまでに片付けるべく急いで自分のデスクに戻った。
翌日、彼女は無断欠勤した
翌日、野々花が無断欠勤をした。清水部長がスマホに連絡するもつながらないので、緊急連絡先として登録されていた母親のスマホにかける。母親は「風邪をひいたみたいで…」と答えたらしいが、真実かどうかは疑わしい。
「昨日の話のせいかな、まあ、ちょっと堪えるくらいじゃないと困るんだけど」
清水部長の本音が零れる。近くにいた私は苦笑を漏らす。私は、また彼女が出社したら、もう1度話をしてみようと考えた。

