
漫画原作をドラマ化、映画化、アニメ化。1人が制作した漫画が、多くの制作者の手によって新しい形として再現される。そこで起きる改変は、どのような理由で起こるのか?のりば(@MangaNoriba)さんが実体験をもとに描いた漫画「なぜ〝原作改変〟は起こるのかの話」を投稿すると、Xでは144万超のいいね(2025年11月時点)がつき、ユーザーからは「こんなことが起きているのか」「妙に納得できてしまう」と、大きな反響を呼んだ。今回は、「いったいなぜこんなことが起こるのか…」現場の実態を知るのりばさんに話を聞いた。
■事務所のバーターや視聴率。裏事情が複雑に絡み合う「脚本会議」



好きな漫画が実写化!というニュースを耳にしたとき、うれしい反面少し不安になることがあるのも事実。「ちゃんと原作に忠実に再現して欲しい」という原作ファンの思いをよそに、原作にいないキャラが登場したり、大事なシーンのアイテムが変わっていたりする。
どうしてそんな現象が起きてしまうのかを描いた、本作「なぜ〝原作改変〟は起こるのかの話」を制作したきっかけについて、作者ののりばさんに伺うと「きっかけとなったのは、『意外と一般の人々は原作改変について知らないのではないか?』と感じたことでした。一時期『漫画の実写化』に多く関わっておりましたので、その経験をもとにお話しできることが少なからずあるのではないかと考え、今回の漫画制作に意義を見出しました。内容については、実際に私が酷いと感じた方の発言をもとに構成しております」と語った。
この作品はSNSで大きな反響を呼び、「実写化のモヤり感の原因を裏話として漫画にしてくださってありがとうございます」などのコメントが寄せられた。作者ののりばさんは、「意外にもXの皆さんが『こんな酷い現場があるのか』と、驚いている様子に私自身が驚きました。もちろん、仕事がしやすい現場もありますが、昭和の時代の価値観がそのまま残っている現場もあります。」と漫画やアニメを取り巻く環境について思いを語った。
読後は「もしかしたらこういった脚本会議が行われていたのかな」と、漫画の実写化ドラマを見るとつい想像してしまうこと間違いなし!ぜひ読んでみて。
取材協力:のりば(@MangaNoriba)
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