育てる道具!鉄フライパンのお手入れ
「本当に私に使い込めるのかな…」と、購入前に一番不安を感じていたお手入れ。実際に使い始めて数年経ちましたが、“想像していたよりも楽!”というのが正直な感想です。
なぜかと言うと、ガシガシ洗えるから。

鉄フライパンのお手入れのポイントは、錆びないようにすることです。錆びたら焦げ付きやすくなったり、味や見た目が変わったりするからなのですが、実は鉄は錆びてもガシガシ洗って落とせます。そして、もうひとつ心配な焦げ付きも意外と大丈夫。落ちにくい焦げは水を張って火にかけ、お湯でふやかしてあげると大抵取れます。
我が家で気をつけているのは、洗った後はしっかり乾かすことと、油分が剥がれていないかをよく見ることくらいです。初めて使う時の油慣らしは必要ですが、時々薄く油を塗ってあげることや、焦げ付きやすく感じたら再び油慣らしをする。これだけです。
もちろん、調理後は鍋が熱いうちに洗うことも重要です。とはいえ、毎日のご飯作りでは、イレギュラーなことも多々起こりますよね。子どもに手がかかって熱々のうちに洗えないとか、旦那の帰りが思ったより遅くなって後で温め直したいとか…。これはかなり個人の感覚ですが“多少なら大丈夫”。我が家はそんなことが時々起きていますが、今のところ錆びて困ったということにはなっていません。

むしろ、鉄フライパンは使えば使うほど油が馴染んで焦げ付きにくくなっていくそうで、台所の相棒として、使って愛でて、変化を楽しめる、「育てる道具」なんです。
いつか引き継いでいきたい暮らしの道具

デンマークに住んでいた頃、居候していたお家の家具やキッチン道具には「これは大祖母から受け継いだものなのよ」と代々使い続けられているものが沢山ありました。
暮らしの道具のひとつひとつに愛情を込め、手渡していくってとても素敵だなと憧れたのを覚えています。
我が家の鉄のフライパンたちも、ゆっくりじっくり育てながら、いつかこうして子どもたちや大切な誰かに引き継がれ、長く愛でてもらえる道具になるといいな〜なんて思いを馳せたりしながら、バタバタとご飯を作る日々を重ねています。

