
清掃作業のパートをしていた魚田さん。人の出入りが激しく、なかなか定着しない職場に入ってきたのは、人当たりがよく笑顔の絶えない新人さんだった。
「いい人が入ってきてよかった」と安心していたのも束の間、その人物は笑顔の裏で魚田さんを陥れる“嘘のクレーム”や“架空のパワハラ”を上司に報告し続けていた…。漫画家・魚田コットン(@33kossan33)さんが描く、実体験に基づいたコミックエッセイ「突然、豹変する同僚」を紹介するとともに、当時の心境を聞いた。


■「第六感」は当たっていた?笑顔の同僚に感じた最初の違和感
現在、漫画ブログ「甘辛めもりぃず」を運営している魚田さん。今回のエピソードを描いたきっかけは、「結局あの人はなんだったんだろう?」「こんな経験めったにないよな」という素朴な疑問からだったという。 しかし、公開してみると読者からの反響は予想外のものだった。「コメントやDMで『私も同じような経験あった』という声を多くいただきびっくりしました。こういう人、意外と『あるある』だったみたいです」
本人の知らないところで作り話をでっちあげる同僚。実は、魚田さんは初対面の時点でかすかな違和感を抱いていた。「本当に感覚的な『第六感』という感じなのですが、自分に合わない人って最初になんとなく違和感があるみたいで、私はそういうのがよく当たるんです(笑)。読者の方からも『第一印象で違和感ある人はダメ』という共感の声をたくさんもらいました」
■魚田さんが偉そうにしている」事実無根の報告に唖然
魚田さんとその同僚はペアで動くことが多かった。表面上は仲良く作業していたはずが、同僚は裏で「魚田さんがいつも偉そうにしていると、現場の職員が言っていた」などと上司に虚偽の報告を繰り返していたのだ。 心当たりがまったくない魚田さんだが、上司からは「気を付けて」と注意を受けてしまう。
エスカレートする悪意は、会話の内容までねじ曲げていく。 同僚には離婚歴があったのだが、何気ない雑談の一部を歪曲し、「魚田さんに『片親はよくない』と批判された」と上司に泣きついたのだ。 上司は「魚田さんに嫉妬していたのかもしれない」と推測するが、真意は定かではない。「結局嫉妬だったのかは断言できませんが、人が人を陥れる理由って、嫉妬が多いのではないかなぁと思っています」と魚田さんは語る。
取材協力:魚田コットン(@33kossan33)

