妊娠を望むカップルにとって、排卵日前後のタイミングやセックスの頻度はとても重要です。「何日おきにすればいいの?」と迷う人も多いはず。妊娠率を高めるためのベストなタイミングと頻度について、産婦人科吉田クリニックの吉田先生に詳しく聞きました。

監修医師:
吉田 洋一(産婦人科吉田クリニック)
日本大学医学部卒。日本大学医学部附属板橋病院、川口市民病院(現川口市立医療センター)、横浜船員保険病院(現横浜保土ヶ谷中央病院)、横浜市立大学医学部附属病院、横浜市立市民病院、藤沢市民病院などを経て現職。日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医。
タイミングは? それ以外はしない方がいい?
編集部
妊活中、セックスのタイミングはいつがよいのでしょうか?
吉田先生
妊娠しやすいのは、排卵日の前後です。特に排卵の2日前から当日までが最も妊娠率が高いとされています。ただし、精子は2〜3日間生存するため、排卵日当日だけでなく、その前からセックスの機会を持つことが重要です。排卵検査薬や基礎体温を参考にしつつ、自然な夫婦生活を大切にしましょう。
編集部
タイミングを逃した場合、次の排卵日まで待つべきですか?
吉田先生
排卵日を正確に捉えるのは難しく、必ずしも「この日だけ」に限定できるわけではありません。仮に逃したと思っても、その前後にセックスがあれば、妊娠の可能性は十分あります。次の排卵まで待つ必要はなく、夫婦関係を大切に続けることが結果的に妊娠率を高めます。
編集部
排卵日以外のセックスでも、妊活に意味がないわけではないのですね。
吉田先生
排卵日以外でも妊娠の可能性が全くゼロではありませんし、セックスは夫婦の絆を深め、リラックス効果も期待できます。「排卵日だけ」と限定すると心理的負担が大きくなり、かえってストレスで妊娠しにくくなることもあります。無理に限定せず、排卵日を意識しつつ自然な頻度を維持することが望ましいと思います。
編集部
医師に妊娠しやすいタイミングを教えてもらうこともできるのですか?
吉田先生
はい、排卵検査薬や基礎体温測定、エコーによる卵胞チェックなどを基にして排卵日を正確に予測し、妊娠しやすいタイミングを医師がアドバイスすることをタイミング法といいます。シンプルですが効果的な方法で、医療機関でもよく指導されます。もし、妊娠しやすいタイミングを教えてほしい場合は、医師に相談してみるとよいと思います。
セックスの頻度は? 多すぎたり少なすぎたりするとよくない?
編集部
妊活中のセックス頻度はどれくらいが理想ですか?
吉田先生
一般的に「週2〜3回」が推奨されています。このペースなら自然に排卵日と重なることが多く、タイミングを逃しにくいからです。毎日である必要はなく、夫婦の負担が少ないペースを保ちながら、排卵の時期には少し回数を増やすとより効果的です。
編集部
頻度が少なすぎるとどんな影響がありますか?
吉田先生
頻度が極端に少ないと、排卵日とセックスが重なるチャンスが減り、妊娠の可能性が下がります。また、セックス自体が特別なものになってしまい、プレッシャーや緊張が高まることもあります。妊娠のためには、自然に排卵の時期をカバーできるくらいの定期的な頻度を維持することが大切です。
編集部
逆に、頻度が多すぎることで問題はありますか?
吉田先生
一般に、セックスの頻度が多すぎると一時的に精子の数が減ってしまい、反対に禁欲するほど精子が溜められて増加するとされています。しかし、精子の数と質は比例せず、禁欲すると精子の数は増えても古くなって活力がなくなります。その点、セックスの頻度が多ければ、そのぶん新鮮な精子が供給されるため、数は少なくても質の面で有利になることもあります。負担を感じない範囲であれば、毎日でも問題はありません。ただし、無理をするとストレスになるため、2人の体調に合わせることを大事にしましょう。
編集部
セックスの間隔はどのくらい空けるのがよいですか?
吉田先生
最適とされるのは1〜2日置きです。これは精子の数と質のバランスがよく、排卵の時期にうまく合わせやすいためです。3日以上空けると精子の老化などのリスクが指摘されることもあるので、可能であれば2日に1回くらいのペースを意識するとよいでしょう。

