
ライブドアブログやInstagramでエッセイ漫画を描く漫画家のゆっぺさん(@yuppe2)。完結後に電子書籍化された『親に捨てられた私が日本一幸せなおばあちゃんになった話』は、戦前から生きる祖母・キヨさんの壮絶な実体験を描き、読者から「人生で一番大切なことが描いてある」と感動の声が続出している。
本作では、父の死後、養母からの壮絶ないじめに耐え抜いたキヨさんが、成長してお見合い結婚をする様子が描かれる。「いい人そう」に見えた夫・平吉だったが、実は男尊女卑の激しい人物で、結婚後も、無理やり妊娠させた夫から「堕ろせ」と言われたりと困難が待ち受けていた。
■「貯金を勝手に酒代に」「堕ろせ」…夫の許せない言動



キヨさんの夫・平吉の「男尊女卑」なエピソードについて、ゆっぺさんは「キヨが寝る間も惜しんで貯めたお金を、夫が勝手に引き出してすべてお酒に費やしてしまったという話を聞いたときは、本当にひどいと思いました」と語る。
さらに、「なかでも一番つらいと感じたのは、無理やり関係を持ち妊娠させておきながら、『堕ろせ』と言った出来事です。これはどうしても許せないと感じます」と、孫として憤りを隠せない衝撃的な事実を明かした。
■「批判されるなら自分の心に正直に」…92歳祖母の教え
平吉はお金に無頓着だったため、キヨさんは売り物にならない果物を缶詰工場へ持ち込んだり、卵を売るために鶏を飼ったりと、無駄を出さない工夫で家計を支えたという。
ゆっぺさんは、キヨさんから聞いた言葉の中で最も心に響いたものとして、「どんなに自分では正しいことをしたと思っていても、必ず批判する人は出てきます。どうせどちらを選んでも批判されるのなら、自分の心に正直な道を選んだほうがいい。大切なことは自分自身で決めなければならない」という教えを挙げた。
過酷な人生を歩みながらも、常に前向きだったキヨさん。その生き方は、現代を生きる私たちにも強く響くものがある。
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