雨で公園が使えないため、息子・こうたがお友達のともやくんをお家へ連れてきました。しかしともやくんのひどい振る舞いに、主人公・ゆかりはあ然としてしまうのです。
泥だらけの素足でソファーに飛び乗る子
家に遊びにきた転校生のともやくんは、今まで遊びにきていた息子の友達とは態度がまったく違いました。
まず「お邪魔します」なんて言いません。家にあがるやいなや、駆け足気味にリビングにいくと、ソファーを見つけて興奮気味に
「わあ!トランポリンみたい!」
と、素足のまま飛び乗りました。そして、跳び箱を跳ぶように何度も何度も、激しく飛び跳ね始めたのです。わが家ではソファーではねないように言っているので、こうたは目を丸くしてともやくんを止めようとしました。
「ともやくん、トランポリンじゃないよ!」
しかし、ともやくんははしゃいでいるばかりで、やめようとしません。
「いいじゃん~!こうたもやろうよ」
私が慌てて止めに入ります。
「ともやくん、ソファは座ろうね」
優しく、毅然とした感じで言うと、ともやくんはつまらなそうにソファーから降りました。
息子の友達の、意外な反応
まだ小学1年生ですし、ソファーを見て飛び乗りたくなるのも仕方ないのかもしれないとも思いました。
しかし、私が一番驚いたのは、ともやくんの足元の状態です。どうやら素足で直接、運動靴を履いていたようで、足の裏は真っ黒。その汚れた足で、ソファだけでなく、フローリングの床や、洗面所にも入っていました。はっきりと足跡がつくほど、泥だらけだったのです。
普通、友達の家に遊びに行くとわかっていたら、親が素足のまま靴は履かせないと思います。ましてや雨の日ですし、泥だらけの足で他人の家にあげるなんて、気を付けるのが常識かなと思っていたのですが…。
結局、足の裏の状態に耐え切れず「ともやくん、足の裏がちょっと黒いから洗おうね」と声をかけ、家のシャワーで足の裏を洗わせました。それでも、気づくのが遅かったのか、ともやくんが帰る頃には、わが家のリビングは、まるで泥棒でも入ったかのような状態でした。
後日、学校から帰ったこうたがこう言いました。
「ともやくんがね、『こうたくんのママは、すごく優しいから大好き』って言ってたよ!」
こうたは自分のことのように喜んでいましたが、私の心は少し複雑でした。
(優しい?そうじゃなくて、うまく注意できなくて戸惑っていただけで…)

