がん検診の検査の流れや注意点
編集部
胃カメラ・大腸カメラ・肺のレントゲン検査を1日で受ける場合、どのような順番になりますか?
鈴木先生
通常は、下剤を使って腸内が綺麗になったら、胃カメラと大腸カメラの検査を連続しておこないます。肺のレントゲン検査は胃カメラの前、あるいは大腸カメラの後におこないます。
編集部
胃カメラではなく胃のバリウム検査の場合、大腸カメラや肺のレントゲン検査と同日におこなうこともあるのですか?
鈴木先生
いいえ。胃のバリウム検査は、大腸カメラなどと同日にはおこなわないのが一般的です。バリウムと下剤を両方服用するのは体に負担になりますし、バリウム検査とレントゲン検査では放射線を用いるので、被曝量を極力減らすためにも同日に検査をおこなうことは避けています。
編集部
食事や服装など、事前に気をつけることはありますか?
鈴木先生
胃の検査がある場合は、検査前日の夜から絶食が必要です。また、検査着に着替えることもあるため、着脱しやすい服装がおすすめです。
編集部
そのほかにも、注意すべきことがあれば教えてください。
鈴木先生
内視鏡検査後は、一時的な吐き気やだるさを感じることもあるため、当日は無理をせず安静を心がけましょう。自家用車での来院は避け、公共交通機関を使用しましょう。
編集部
3つの検査を終えるのに、だいたい何時間かかりますか?
鈴木先生
参考までに当院の場合、来院から検査終了まで3時間程度となります。ただし、使用する下剤の種類や腸内が綺麗になるまでに必要な時間によっても検査時間は変わるため、詳しくは受診する医療機関に確認するといいでしょう。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
鈴木先生
胃や大腸、肺の検診を受けない人に理由を尋ねると「忙しい」「検査が怖い」という答えが返ってきます。しかし、検査を同日に受けることができれば、忙しい人でも時間を調整することは可能かもしれませんし、また、「検査が怖い」という恐怖心も、鎮静剤を使えば解消できます。なにより、検診にはネガティブな要素を上回るほど、大きなメリットがあります。具体的には、胃カメラでは胃がんの大きな原因であるピロリ菌の有無を調べることができますし、大腸カメラでは大腸がんの根源となり得るポリープもその場で切除することもできます。ぜひ、35歳以降の人は胃がん・大腸がん・肺がんの検診を受け、がんの予防に取り組んでほしいと思います。
編集部まとめ
1日で3つの検査を受けられるのは、多忙な人にとって大きなメリットになるとのことでした。ただし、全ての医療機関でこうしたサービスが受けられるわけではないので、検査を考える場合には医療機関に相談してみましょう。

