葉酸が不足すると現れる症状とは?メディカルドック監修医が葉酸が不足すると現れる症状・一日の摂取量・効果・不足する原因とその解消法などを解説します。

監修管理栄養士:
前原 尚子(管理栄養士)
病院で委託栄養士として給食管理業務や調理業務を担当。その後カフェで菓子製造に携わり製菓衛生師取得。保育園栄養士として従事しながら管理栄養士資格取得し現在15年目。母子栄養指導士(母子栄養協会)取得。
「葉酸」とは?

葉酸は、ほうれん草から発見された水溶性ビタミンB群の一種(ビタミンB9)です。主に緑黄色野菜や豆類、果物などの植物性食品に多く含まれますが、レバーなどの動物性食品にも少量含まれています。
葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球の形成を助ける働きを持ち、さらにDNAやたんぱく質の合成、アミノ酸の代謝など、細胞分裂や新陳代謝に関わる多くの生理機能を支えています。そのため、体の成長や再生に欠かせない栄養素であり、特に胎児の正常な発育(神経管の形成など)に重要な役割を果たします。
葉酸の一日の摂取量

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、成人の葉酸(食事性葉酸:folate)の推奨量は男女ともに1日240μgとされています。妊娠期や授乳期は体内での葉酸需要が高まるため、妊娠初期(妊娠前を含む)は付加量が0μg、妊娠中期・後期では+240μg、授乳期では+100μgが目安とされています。
また、妊娠を計画している女性や妊娠の可能性がある女性、妊娠初期の女性は、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを減らすため、通常の食事からの摂取に加えて、サプリメントなどからモノグルタミン酸型葉酸(合成葉酸:folic acid)を1日400μg摂取することが望ましいとされています。この400μgは食事性葉酸とは吸収率が異なるため単純に加算せず、「食事からの葉酸240μgに加えてサプリメントから400μg」を目安とするのが推奨されています。
なお、葉酸の耐容上限量は成人で1,000μg/日と定められており、サプリメントを併用する際は摂りすぎに注意が必要です。

