子どもは素直で純真無垢
疑念を持ちながら参加したこのランチ会で、頻度を増やしたいと言ってきていた理由が明らかになります。
毎回支払い時に現金を回収し、まとめてT子がレジに向かいカードで支払うという流れになっていました。
支払いを済ませている間、子ども達の帰りの身支度をA子とK子で行い、スムーズに店を出られるように自然と連携を組んでいましたが、その日はなぜかT子の長男が先にレジに向かって走って行ってしまったため、慌ててみんなで追いかけたのです。
すると「今日はどのくらいポイント溜まったの??」とT子に尋ねる子どもと焦るT子が……
まさかの目的……
なんと、頻繁にランチ会に使うお店にはポイントカードがあり、カードで支払うと3倍お得に貯まるシステムで、20ポイント貯めると1つのメニューが無料になるというものだったのです。
「うちはシングルだし、なかなか遠出できる余裕がなくて……でも、少しでも子どもにいい経験をさせたくて、このポイントで外食に行かせてもらってた。ふたりのこと利用してごめん」とT子に謝られ、悩みを相談し合える仲になっていたと感じていたA子は軽くショックを受けました。
しかし、持ち前のポジティブな性格が功を奏し、「言ってくれたらよかったのに!」「経験の方法なんていっぱいあるよ!」とK子と共にみんなが気持ちよく楽しめて、子ども達にいい経験になることをT子に提案し、関係を崩そうとは思いませんでした。
今では、お泊まり会や食材持ち寄りピクニックなどを計画し、さらに親交を深めているそうです。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Miwa.S
事務員としてのキャリアを積みながら、ライター活動をスタート。持ち前の聞き上手を活かし、職場の同僚や友人などから、嫁姑・ママ友トラブルなどのリアルなエピソードを多数収集し、その声を中心にコラムを執筆。 新たなスキルを身につけ、読者に共感と気づきを届けたいという思いで、日々精力的に情報を発信している。栄養士の資格を活かして、食に関する記事を執筆することも。

