あらわになった彼女の涙と闇
「彼の話をするのはなぜダメなんですか?いずれは結婚して家族になるかもしれないのに?」
「し、嶋さん…」
思わず彼女の名を呼んだ私を、野々花は睨みつけてきた。
「佐藤さんだって時短ですよね?お子さんのために!なのに、何で私は彼と会うために早く帰っちゃダメなんですか?」
私は清水部長をフォローすべく口を出す。
「部長が行ってるのは、プライベートと仕事をすみ分けてほしいという指摘で…」
「何それ、わけわかんないです」
野々花が泣き出したと同時に昼休憩のチャイムが鳴り、ミーティングは暗礁に乗り上げ中断。野々花は会議室を出ると、廊下でスマホを取り出して電話をかけはじめた。
「ダァ…?聞いてほしいの。実はちょっと先輩たちに怒られちゃって…」
相手は例の彼氏らしい。休憩時間とはいえ、職場で堂々と電話をするとは…と呆れてしまう。しかしその時、私はあることに気づいてしまった―――。
(え…あの電話、ちょっと変じゃない?)
真っ暗に見えるスマホ画面に一瞬思考が停止する。彼女は一体、誰と話しているの―――?
あとがき:幼い涙と、垣間見えた闇
ますますパワーアップしていく新人・野々花。部内でミーティングを開いて話をしても、彼女には到底響いてない様子です。美月の時短も引き合いに出して野々花は泣き崩れますが、その振る舞いが社会人としては幼く、プライベートな内容を話しすぎて反感を買っていることには気づいていません。彼女は自分の行動が会社での迷惑だと思ってはいないようですね。
ところがそんな野々花のスマホに、美月は違和感を覚えます。次回、彼女が言う「ダァ」の正体に驚愕することになります。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。
記事作成: hiiro
(配信元: ママリ)

