認知症の方を介護していると、介護疲れを感じてしまったり様々な問題に悩まされたりするケースは少なくありません。自宅での介護が困難となった場合、入院して治療を受けることができることをご存知でしょうか。介護福祉士の若山さんに詳しく解説していただきました。

監修介護福祉士:
若山 慎吾(介護福祉士)
介護福祉士として10年にわたる介護の現場経験を持ち、現在は特別養護老人ホームにてユニットリーダーを務める。また、実務に基づいた豊富な知識と経験を活かし、福祉ライターとしても多くのメディアで監修や執筆を手掛けている。専門家としての知見を分かりやすく伝えることを重視し、介護に関わる全ての人々が質の高い情報にアクセスできるよう、日々執筆活動に励んでいる。
編集部
認知症の方でも受け入れてくれる病院にはどんな特徴があるのでしょうか?
若山さん
認知症の方を受け入れる病院には、精神科病院や認知症疾患医療センターがあります。これらは、認知症の診断や治療、医療相談などを専門に行う病院です。認知症疾患医療センターは、各自治体が指定した総合病院や大学病院などに設置されています。また、老人性認知症疾患療養病棟のある病院では、患者一人ひとりに十分なスペースを確保し、日中は1部屋ごとに、夜間は2部屋ごとに介護職員または看護職員を配置しています。
編集部
どのような場合に入院が必要になるのでしょうか?
若山さん
自宅での生活が困難になった場合や、介護施設から退居しなければならなくなった際に、病院への入院が検討されることが多いようです。特に、日常生活に大きな支障が出るほどの精神症状や行動障害が見られる場合や、ほかの病気が合併しているときには入院が必要になるケースが多くみられます。
編集部
認知症の患者さんが入院すると、具体的にどのような治療を受けるのでしょうか?
若山さん
入院した認知症の患者さんは、まず詳細な診断を受けた後、認知症の種類や症状の重さに応じた薬物療法が行われます。また、患者さんの混乱や不安を軽減するために、環境調整や日中活動の支援が行われます。治療病棟では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた個別ケアが提供され、必要に応じて心理・社会的なサポートやリハビリテーションが提供されます。
※この記事はメディカルドックにて【認知症の人が入院する際の注意点は? 入院可能な病院の選び方や注意点について】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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