致死率1%の感染症「腸チフス」“見落としやすい前兆”を医師が解説

致死率1%の感染症「腸チフス」“見落としやすい前兆”を医師が解説

腸チフスの前兆や初期症状について

腸チフスは、風邪やインフルエンザに似た体調不良から始まります。具体的には、発熱や倦怠感、全身のだるさ、頭痛、筋肉痛に加えて、食欲不振や下痢などの消化器症状が挙げられます。

その他、腸チフスの典型的な症状として、比較的徐脈、バラ疹(淡い赤色の発疹が胸や腹部にあらわれる)、脾腫(脾臓が腫れた状態)の3つが挙げられます。ただし、これらの兆候は必ずしもすべてが出現するとは限りません。

症状が重篤化すると、高熱や消化器症状の持続および悪化だけでなく、意識障害や腸出血、腸穿孔が生じる場合があります。

腸チフスの検査・診断

腸チフスでは、患者の症状や感染の可能性がある地域への過去2ヵ月以内の渡航歴、飲食の状況を確認します。腸チフスが疑われる場合は、正確な診断を下すために、細菌培養検査でチフス菌を同定することが必要です。

細菌培養検査は患者の体液や組織サンプルを増殖させることで、感染の原因となる細菌を特定する検査方法です。主に血液、便、尿などを採取した後、細菌を培養することでチフス菌を同定します。

最も一般的な方法は血液培養であり、発熱症状がある場合に実施すると検出率が比較的高めです。発症から一定期間が経過している場合は、便や尿からの細菌培養が行われますが、血液培養に比べて検出率は低いです。また、他の方法での検出が難しい場合、骨髄培養を行うこともあります。

ただし、培養検査自体それほど検出率は高くないため、腸チフスが疑われるケースでは培養検査を繰り返して行います。

配信元: Medical DOC

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