立つと頭が痛い…それ「脳脊髄液減少症」のサインかも? 見逃しやすい症状を医師が解説

立つと頭が痛い…それ「脳脊髄液減少症」のサインかも? 見逃しやすい症状を医師が解説

脳脊髄液減少症の治療

脳脊髄液減少症の治療は保存療法やブラッドバッチ療法や外科的治療が挙げられます。
治療法の成功率は高いものの、すべての患者が完全に治るわけではなく、症状が長引くケースや、再発が見られるケースも存在します。

治療法の選択は、症状の重症度や急性期、慢性期で異なり、急性期の場合は保存療法を取ることが多く、臥床安静と十分な水分摂取などを行います。
慢性期の場合や保存療法で改善しない場合は、ブラッドバッチ療法や外科的治療が選択されます。

ブラッドパッチ療法

ブラッドパッチ療法は、患者自身の血液を硬膜外腔に注入し、漏れを塞ぐ治療法です。
特に外傷性脳脊髄液減少症に対して効果が高いとされています。

外科的治療

ブラッドパッチ療法が効果を示さない場合や、脳脊髄液の漏れが特に激しい場合には、外科手術が行われることがあります。
手術では、硬膜の破れた箇所を縫合するか他の組織を使用して補修を行い、脳脊髄液の漏出を防ぎます。
硬膜の損傷が広い場合、患者自身の組織(筋膜や脂肪など)や人工材料を用いて破れた部分を覆うパッチグラフト手術が行われます。

脳脊髄液減少症になりやすい人、予防の方法

脳脊髄液減少症は頭部や頚部へのスポーツ外傷や交通事故などの大きな外傷的要因によって引き起こされます。
そのため、体がぶつかり合うような激しいスポーツを行う人や、大きな事故にあったことがある人は脳脊髄液減少症になりやすいです。

硬膜が脆くなっており、転倒しやすい高齢者も脳脊髄液減少症を発症しやすいため注意してください。腰椎穿刺などの検査を行った人も、自分の体調変化に気を付けましょう。

予防法は外傷をさけ、頭部や頸部に大きな衝撃を与えないようにすることが大切です。
激しいスポーツの際、必要であれば頭部や頸部のプロテクターを使用しましょう。
突発性の場合、具体的な予防方法は難しいですが、発症した場合は無理な動作や姿勢を避けて頭部や頸部の負担を軽減するように努めてください。


関連する病気

脳脊髄液漏出症

低髄液圧症

慢性硬膜下血腫

高次脳機能障害

参考文献

脳脊髄液減少症ホームページ

日本脳脊髄液漏出症学会

厚生労働省脳脊髄液減少症」について

脳脊髄液減少症と視機能,/神経眼科/33巻/3号/p283-286

脳脊髄液減少症/日本内科学会雑誌第100巻第4号/p1076-1083

脳脊髄液減少症 ガイドライン2007

低髄液圧性頭痛(脳脊髄液減少症)について─硬膜穿刺後頭痛,特発性および外傷性脳脊髄液減少症─日本臨床麻酔学会誌/31 巻 (2011) 1 号/p141-149

脳脊髄液減少症その臨床像と診断・治療法Equilibrium Research/70 巻 (2011) 3 号/p176-188

脳脊髄液減少症の診断と治療/自律神経/57 巻 (2020) 1 号/p51-55

配信元: Medical DOC

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