エンディングノートには何を書いた?2位「葬儀やお墓のこと」1位は?

9割近くが、エンディングノートの内容は「資産・口座・保険などの情報」

次に、エンディングノートの内容はどのような物かを聞いてみました。

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8割以上が「資産・口座・保険の情報」と「葬儀・お墓・供養の希望」といった、死後に家族が必ず必要とする実務的な情報を優先して記載しています。

また、「基本情報」や「連絡先」も半数以上が記載し、緊急時の対応に備えています。

一方、「医療・介護の希望」や「遺言の意向」といった個人の意志に関する項目や、「家族へのメッセージ」といった感情的な項目は約3〜5割に留まり、手続きの明確化を優先する傾向が強いことがわかります。

家族への心遣いが、感情より実務に表れているようです。

約7割が、家族にエンディングノートを準備していることを「伝えている」

続いて、家族にエンディングノートを準備していることを伝えているかを聞いてみました。

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約7割が、エンディングノートを準備していることを家族に伝えています。

準備自体が家族への思いやりであるため、存在の開示は終活の重要な一環として捉えられていることが分かります。

次に、回答理由をくわしく聞いてみました。

「伝えている」その理由は?
・せっかく書いても、存在や置き場所を話しておかなければ何にもならないので。(60代・女性)
・遺言書と一緒のところにありますと伝えた。(60代・男性)
・家族に自分の持っている情報や考え方を伝えるためのエンディングノートですので、その存在を伝えておかないと意味がないため。(70代・男性)
・子ども達には現状を知ってもらってないといけないので。(70代・男性)
・探さなくても済むから。(70代・男性)
・高血圧で、狭心症でもあるので、いつ亡くなるか分からないから。実際に兄2人が突然死で亡くなっている。(70代・男性)

「伝えていない」その理由は?
・家族に言わず、執行人に任せてある。(60代・女性)
・まだ完成形でないので。(60代・男性)
・折を見て伝える。(70代・女性)
・一部のみ記入のため。(80代・男性)

エンディングノートの存在を「伝えている」人の理由は、「知らなければ、ないのと同じ」「せっかく書いても何にもならない」といった、実用性確保への強い意識に集約されています。

とくに「突然死」や「いつ亡くなるかわからない」という健康上の危機や、子どもたちへの現状開示の責任感が、存在を明確に共有する強い動機となっています。

一方、「伝えていない」人の理由は、「まだ完成形でない」「一部のみ記入」といった準備の途上にあることや、「折を見て伝える」というタイミング待ちが主です。

また、執行人に託すなど、家族関係や環境に依存する個別的な事情も見られます。

総じて、実用性を重視する意識と、完成度や開示のタイミングに関する慎重な判断に分かれているようです。

配信元: マイナビ子育て

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