扁平苔癬の前兆や初期症状について
皮膚の扁平苔癬では、直径数ミリの赤色や紫色の発疹が現れます。この発疹は、横から光を当てると光沢感があるのが特徴的です。発症しやすい部位は、手首、下肢、体幹などが挙げられます。
最初は離れた場所に出現しやすいですが、徐々に複数の発疹が合わさってザラザラしたうろこ状の発疹になります。
皮膚の症状に加えて、扁平苔癬は口腔内にも影響を及ぼすことがあります。口腔内に発症した場合、両側の頬粘膜に出現することが多く、接触や刺激による痛みなどさまざまな症状が現れます。
例えば、熱い物や辛い食べ物を食べた時に刺激痛があったり、食事の際に粘膜が擦れたりなどです。これらの口腔内病変は、食事や会話など日常生活に支障をきたすため、症状の軽減が必要になります。
扁平苔癬の症状は長期間持続することが多く、症状の強さは時間とともに変化することがあります。ストレスや特定の薬物、環境要因によって症状が悪化することもあるため、適切な診断と治療が大切です。
扁平苔癬の検査・診断
扁平苔癬は、外観が特徴的な病変であるため、見た目から臨床診断がなされることも多いです。粘膜表面が隆起し、白斑を呈する病変が特徴的です。ただし、その他の疾患でも同様の症状が現れる可能性があるため、必要に応じて皮膚・粘膜生検が行われることもあります。
似ている疾患には、口腔カンジダ症、悪性腫瘍、過形成、水疱性疾患などがあります。鑑別の方法としては、病変の一部を採取し、顕微鏡で観察する生検が行われます。
もし、金属アレルギーが原因として疑われる場合、パッチテストで検査を行います。
また、必要に応じて血液検査も実施します。鑑別疾患として天疱瘡や粘膜類天疱瘡などの水疱性疾患があり、これらの疾患には特徴的な抗体が含まれるため、血液検査が鑑別の一助になります。

