aya世代のがんの主な種類
少し前述しましたが、aya世代のがんの種類は、どのようなものがあるのでしょうか。以下で、それぞれのがんを解説します。
乳がん
乳がんは女性に起こるがんの一つで、主に乳腺の乳管から発生しますが、小葉から発生することもあります。
乳がんはしばしば、自己触診による乳房のしこりや、医療機関でのマンモグラフィー、超音波検査などを通じて発見されます。
乳がんの治療は、がんの種類、進行度、患者さんの健康状態に応じて異なりますが、手術、放射線治療、薬物療法などがあります。
乳がんは早期発見が重要であり、適切な治療と管理によって多くの場合、良好な予後を得ることが可能になるとされています。
そのため、リスクを減らすために定期的な検診を怠らないことが重要です。
甲状腺がん
甲状腺がんは、甲状腺組織内に発生する悪性腫瘍です。甲状腺は蝶が羽を広げたような形をしており、喉の下部に位置しています。
甲状腺がんの多くは、早期には自覚症状がほとんどなく、しこりを直接触ることによって初めて気付くことが多いようです。しかし、がんが進行すると声のかすれ、のどの違和感、飲み込みにくさ、誤嚥(ごえん)、血痰、呼吸困難のような症状が現れることがあります。
また、甲状腺がんの発生要因としては、放射線への露出が挙げられますが、遺伝的要因も無視できません。
精巣がん
精巣がんは、男性の生殖器である精巣で発生する悪性腫瘍です。20代から30代の男性に多く発見され、固形がんの中では若年成人に多いがんの一つです。
精巣がんの初期段階では、多くの場合自覚症状がありませんが、進行するにつれて精巣のしこりや腫れ、下腹部の鈍痛や重圧感、進行した場合は呼吸困難や頸部リンパ節の腫大のような症状が現れることがあります。
また、診断は、触診、超音波検査、腫瘍マーカーを用いた血液検査、CTやPET-CTによる画像診断を通じて行われます。
治療法には外科的治療、薬物療法や放射線治療があります。
造血器のがん
造血器のがん、または造血器悪性腫瘍は、血液を生成する細胞が悪性化した病気です。主要な種類には白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などがあります。
これらのがんは体全体に影響を及ぼす全身性の疾患であり、特定の臓器だけでなく、全身の血液細胞に関わることが特徴です。
・白血病:骨髄で白血病細胞が異常増殖し、正常な血液細胞の生成を妨げます。急性と慢性、骨髄性とリンパ性に分類され、化学療法が主です。若い患者さんには骨髄移植が選択されることもあります。
・悪性リンパ腫:リンパ系の細胞ががん化する病気で、リンパ節やほかの臓器に腫瘍を形成します。ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に大別され、さらにそれぞれが複数のサブタイプに分けられます。治療には、化学療法や放射線治療が用いられます。
・多発性骨髄腫:骨髄内で形質細胞が異常増殖し、正常な血液細胞の生成を阻害し、骨を破壊します。骨髄腫細胞は異常な抗体(Mタンパク)を生成し、免疫力の低下や腎機能障害を引き起こすことがあります。
造血器のがんは、進行に併せて治療も全身的なアプローチが必要とされます。
aya世代のがんで起こる問題
aya世代のがんで起こる問題は、どのようなものがあるのでしょうか。
就学の問題
まず、長期の欠席と学業の遅れが挙げられます。aya世代ががんで治療を受ける際には、しばしば入院や通院が必要となります。これにより、同世代の友人や学校生活から長期間離れざるを得なくなり、教育の進度や学業成績に遅れが生じる可能性が高まります。
また、教育支援の不足の問題もあります。高校や大学などの教育機関では、がんの患者さんに対する特別な学習支援体制が不十分な場合が多く、学業続行の障壁となります。さらに、がんであることを理由に十分な支援が得られないケースもあります。
そして、社会的な孤立を感じることもあります。長期間学校を休むことにより、クラスメイトや友人との関係が希薄になり、社会的な孤立感を感じる可能性があります。これは精神的なストレスを増大させ、治療へのモチベーションにも影響を与えかねません。
就労の問題
aya世代は、学業からキャリアの初期段階にあるため、がんという重病によって就労能力が直接的に影響を受けることがあります。
まずは、就労中断が考えられます。がんの診断と治療は長期間にわたることが多く、しばしば仕事を一時中断する必要があります。このため、キャリアの途中で重要なスキルや経験を積む機会を失うことになり、職場復帰後の昇進や役割の拡大に影響を及ぼす場合があります。
また、職場での理解不足が起こる可能性があります。がんの患者さんが職場に復帰した際、同僚や管理者からの理解が不足していると、適切なサポートや配慮が得られないケースが多いのが懸念点です。
最後は、就職活動中にぶつかる壁です。がんを経験したaya世代が新たに就職活動を行う際には、健康状態を開示するかどうかで悩むことが多く、がんに罹患した過去が就職活動に悪影響を与えるのではないかと恐れる方も多いようです。また、長期間の治療によりキャリアが中断しているため、ほかの同年代の求職者と比べて不利になることもあります。
経済的問題
がんの治療には高額な医療費がかかるため、収入が不安定なaya世代にとって、経済的な負担は重いものとなります。
医療費の高額化:aya世代は、収入が少ない場合があることから、高額な医療費を支払うことが家計に影響を与えます。なかでも、日本では公的な医療支援が18歳未満や一部病気に限られており、18歳以上の年齢では自己負担額が増加します。
治療と就労の両立の困難:がん治療のための長期間の休職や就労時間の短縮は収入減に直結します。これにより、必要な治療を受けられないという状況に陥るリスクがあります。
間接的な負担:交通費や治療に伴う付帯費用など、医療費以外にも多くの経済的負担が発生します。これにより、治療継続が困難になることもあります。

