
しぶや黒田陶苑にて、11月28日(金)~12月7日(日)の期間、現代の日本陶芸界を代表する陶芸家・幸兵衛窯 八代 加藤亮太郎氏による個展「加藤亮太郎展 半白 五十盌」を開催。
同展では、五十歳「半白」を迎えた作家にちなみ、新作茶盌五十盌に銘を付けて披露される。
幸兵衛窯の歴史

幸兵衛窯は、1804年に初代加藤幸兵衛により美濃国市之倉郷にて開窯され、間もなく江戸城本丸、西御丸へ染付食器を納めた御用窯。

1200度の窯からの引き出し

1200度の窯からの引き出し
同窯の歴代当主は陶芸家として美を生み出すため、常に新しいものを追い求め、試行錯誤し挑戦し続けているという。
六代 加藤卓男は、ペルシア陶器や正倉院三彩の技法を復元し、ラスター彩、青釉、三彩、ペルシア色絵など伝統と独創の融合した作品を制作して、人間国宝に認定。それらペルシア陶技は、七代 加藤幸兵衛氏へと引き継がれ、さらなる独自の現代的な作風を展開しているとのことだ。
これからの美濃を牽引する、八代 加藤亮太郎氏

美濃の名窯 幸兵衛窯の八代 加藤亮太郎氏は、美濃陶の伝統を研究し、その力強い表現を探求する現代作家。
美濃桃山陶の伝統に正面から立ち向かい自ら窯を築き、穴窯焼成の志野や瀬戸黒を中心とした桃山陶を基とし、伝統的な技法にアレンジを加えて、新たな釉調とともに多岐にわたる芸術的表現をみせている。

また同氏は、土と炎に実直に向き合い、人為的に操ることが難しい窯変に果敢に挑戦し続けるだけでなく、大型オブジェや書と陶が融合する陶板シリーズ、書作といった、異素材とのコラボレーションも積極的に手掛けている。
五十歳「半白」を迎えた2024年、その年の最も優秀な作家に対して授与される「2023年度 日本陶磁協会賞」を受賞し、名実ともに現代の日本陶芸界を代表する陶芸家の一人となった。
2024年には、半白記念展(古川美術館)や、シンガポールにて個展を開催。今年は、パリにて個展を開き、これからの美濃を牽引する存在だと期待されている。
