現在、東京ミッドタウン日比谷にあるチーズ&ピッツァダイニング「GOOD CHEESE GOOD PIZZA 日比谷」では、コンテスト出品チーズを使ったメニューが期間限定で提供中。この記事では、「World Cheese Awards 2025」での日本のチーズの快挙を紹介するとともに、「World Cheese Awards 2025」の結果を踏まえて行われた「World Cheese Awards 2025成果報告会」の様子をお届けする。

■世界最大級のチーズコンテスト「World Cheese Awards」とは?
「World Cheese Awards」は、毎年ヨーロッパで開催されるチーズコンテスト。世界各国から、多種多様なチーズが集まり、審査員らによる審査を経てチャンピオンチーズ1品が決定される。第37回大会となる2025年は46カ国から5244品のチーズが、そのうち日本からは40工房48品のチーズが出品された。


審査は3段階で行われる。まず、出品された5244品のチーズが110のテーブルにランダムに配置され、そのテーブルの審査員2、3名による厳格な採点システムによりGold、Silver、Bronzeの受賞チーズを決定する。さらに、Goldを獲得したチーズの中から「Super Gold」が1品選定され、各テーブルの「Super Gold」となったチーズ110品が次の審査へ進出する。


第2審査では、110品のSuper Goldのうち14品が選定される。そして最終審査で、チャンピオンチーズ1品が決定される。今回の「World Cheese Awards 2025」のチャンピオンチーズには、スイスの「Bergkäserei Vorderfultigen社」が出品した「Le Gruyère AOP」が選ばれた。



■「World Cheese Awards 2025」の日本の結果は?
「World Cheese Awards 2025」にて、日本からは基準をクリアした17都道府県、40工房から48品のチーズが出品された。結果は昨年の入賞数21品を超え、Bronze賞7品、Silver賞12品、Gold賞1品、Super Gold賞2品の計22品が入賞した。


海外の審査員からは、「日本のチーズはすでに世界水準に達しており、海外の模倣から脱し、次の段階へ進んでいる。これから求められるのは、日本ならではの感性や文化を活かした独自性の追求だ。セオリーを踏まえながらも、日本らしさを織り交ぜたチーズづくりへと移行する第二フェーズに入っている」とのコメントもあり、日本のチーズの評価の高さがうかがえる。
TOP14入りを果たした「養沢ヤギチーズ」の生産者・堀周さんのコメント
受賞は全くの予想外で、正直に言うとまだ実感が湧きません。今回、TOP14入りを果たせた要因は、風味やテクスチャー、外皮、クリーミーさへのこだわり、特に乳質を高く評価いただけたことだと思います。これらはチーズ作りにおいて日頃から大切にしている部分ですので、自分のやり方は間違っていないとお墨付きをもらえたようで大変うれしく思います。ヤギチーズは日本ではまだなじみが薄いですが、まだまだ大きな可能性があると思っています。今回の受賞をきっかけに、ヤギチーズを楽しむ人たちが増える機会になればうれしいです。

「養沢ヤギチーズ」をファイナル審査に推薦したオランダ人審査員、Joost van Nijinattenさんのコメント
このチーズは別の審査員にすすめられて初めて試しましたが、その時は日本のチーズとは知りませんでした。試してみると、テクスチャーや外皮の美しさ、シルキーでクリーミーな質感、酸味の絶妙なバランスにより、とても華やかな印象で、衝撃を受けました。日本のチーズはまだ広く知られていないかもしれませんが、この品質はもっと高く評価されるべきです。今回のグランプリには惜しくも届きませんでしたが、新鮮さが重要なチーズにとって、日本からの物理的距離は大きなハンデだったはずです。それでもこの出来は見事ですし、またぜひ食べたいので、ヨーロッパで販売してほしいですね。

■コンテストに出品したチーズを使ったメニューが「GOOD CHEESE GOOD PIZZA 日比谷」で期間限定で提供中!
東京ミッドタウン日比谷にあるチーズ&ピッツァダイニング「GOOD CHEESE GOOD PIZZA 日比谷」にて、2025年11月19日から12月18日(木)までの期間限定で、「World Cheese Awards 2025」に出品した国産ナチュラルチーズを使った限定コラボメニューが提供される。「GOOD CHEESE GOOD PIZZA」の梅村雅俊シェフが、チーズの個性や魅力を活かして新メニュー3品を考案。世界を戦ったチーズの味をぜひ一度食べに行ってみてほしい。

「槲プレミアム」(北海道、チーズ工房NEEDS、ハードタイプ)の特徴である繊細でコクのあるミルクの風味を活かし、地元食材の蝦夷鹿と長芋を調和させ、その風土や自然がもたらす素材の味を引き出した「槲プレミアム 蝦夷鹿カルパッチョ」。長芋を泡仕立てにすることで、存在感を消すことなくアクセントとしてバランスよく感じられる。

「チンクエフォルマッジ」は今回のフェアで結ばれた全国のチーズ工房とそのチーズとのつながりに想いを込め、「融合」をテーマとしたピッツァ。「GOOD CHEESE GOOD PIZZA」の「モッツァレラノディーニ」(フレッシュタイプ)と「ロビダイワ」(宮崎県、ダイワファーム、ウォッシュタイプ)、「森のチーズ長熟」(栃木県、チーズ工房那須の森)と「槲プレミアム」、「ブルーチーズ」(長野県、アトリエ・ド・フロマージュ、ブルー)とをあわせ、最もシンプルかつその味わいが引き立つ5フォルマッジに仕上がった一品。

長野県にあるアトリエ・ド・フロマージュの「ブルーチーズ」がつくられる信州地方の特産品・そば粉を使って焼いたクッキーに、ブルーチーズをアイスに仕立ててサンドしたデザート「ブルーチーズ そば粉アイスケーキ」。素朴なそば粉の香ばしさと、濃厚なブルーチーズの味わいが調和した一品。
「GOOD CHEESE GOOD PIZZA」の梅村雅俊シェフのコメント

国産チーズの魅力は、繊細さややわらかさ、そして土地ごとに異なる個性の豊かさにあります。今回のコラボレーションでは、WCAに出品されたチーズそれぞれの持ち味を最大限に引き出し、素材と向き合いながら、料理としての新しい可能性を表現しました。生産者の方々の想いが詰まったチーズを、GOOD CHEESE GOOD PIZZAのお料理とともにお客様へ「おいしい体験」として届けられることをうれしく思います。日本のチーズが持つポテンシャルを、ぜひ五感で味わっていただきたいです。
■チーズ時間で日常を「プチ贅沢」に
「World Cheese Awards 2025」を通じて、日本のチーズのレベルの高さが証明された一方で、専門家からはこんな悩みの声も挙げられた。「World Cheese Awards 2025成果報告会」にて、日本の食卓や、さまざまな生活シーンにチーズを定着させるために日々活動を行っているNPO法人「チーズプロフェッショナル協会」の会長、坂上あきさんは「チーズのプロの方には日本のチーズのレベルが伝わっているが、その素晴らしさをより一般の消費者層に伝えていきたい」とコメント。

少しリッチなイメージがあるチーズだからこそ、いつものひとときを「ご褒美時間」へと格上げできる力を持っている。世界水準の国産ナチュラルチーズで「プチ贅沢」な日常を楽しんでみてほしい。
文=栗原志穏
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